ピ ッ ケ ル  2005.3 ,2009.3. 購入

 ピッケルが欲しいと思うようになっていた。 「雪山はやらない」が私の基本姿勢だったが,最近少しおかしくなってきた。
 もともと,雪山が嫌いなわけではなかった。若い頃,「
汗かきの体質の人は冬山はやらない方が良い。自分のかいた汗で凍死するおそれがあるから」と言われ,汗かき体質を自覚していた私は,そのまま,「雪山はやらない」と決めていた。
 そのころ,10月始めに
尾瀬に行ったとき,思わぬ雪に見舞われ,汗をかきながら雪の中を歩いたことがある。当時,今のような速乾素材のシャツなどはなく,立ち止まると汗が冷えて寒いので,3時間以上休まずに歩いてしまった。そのことが,「雪山はやらない」を決定的にしてしまった。
 しかし,決して雪山が嫌いなわけではなかった。スキーが滑れないにもかかわらず,雪山が見たいばかりに,友だちの誘いにのってスキーに行ったこともある。


 山歩きを再開しても,しばらくは雪のある場所へは行かなかった。冬場はもっぱら古賀志山太平山など里山を歩いていた。ところが,1999年の2月,奥日光の赤沼から小田代原へ行くコースならば,普通の靴で歩けるという話を聞き,半信半疑で出かけてみた。コースの大部分は踏み固められてており,足が潜ることは殆ど無かった。天気の良かったことも幸いして,すっかり「雪の戦場ヶ原」の虜になってしまった。スノーシューも買い,スノーハイキングを楽しんでいた。
 
2003年の3月末黒斑山に登る機会があった。前夜泊まった高峰高原ホテルの薦めで,黒斑山に登った。この時期,黒斑山の雪は完全にクラストしており,スノーシューは要らなかった。夏用のトレッキングシューズに軽アイゼンを着けただけで山頂まで行くことができた。赤ゾレの頭から見た浅間山の姿に感動し,また絶対この時期に来たいと思った。そのために,冬でも履ける革靴を買い,本格的な12本爪のアイゼンも買った。 

 山の仲間も増え,仲間に助けられながら,
2004年の12月4日と,2005年の1月3日に,日光湯元から前白根山に登った。同行者がピッケルを使っているのを見て,やはり,雪山ではピッケルが必要だと思うようになった。

   GRIVEL AIR TECH SPECIAL JAPAN #PI295

 3月始め,宇都宮のICIイシイスポーツに行ったら,ネットなどで見て以前から欲しと思っていたピッケルがあった。ピッケルの場合,体格によって最適な長さが決まっているというので,店にあるものが必ずしもちょうどいい長さとは限らない。
 
「グリベル」というブランドの「エアテック」という商品で,長さは65cm。私の身長(足の長さ?)ならば,58cmくらいがベストらしいが,縦走時にステッキとして使うことが多いので,ちょっと長めのものが欲しかった。丁度良かったのでさっそく買ってきた。リストバンドも買ってきて,見よう見まねで付けた。
 3月27日に
栃木県勤労者山岳連盟の雪山訓練があり,ピッケルの基本的な使い方を教わった。

 
4月23日,雪の谷川岳に登った。天神平までロープウエイで上がり,天神尾根を山頂まで往復した。本格的な雪山だったが,天候も比較的良く,無事山頂を踏むことができた。この山行では,ピッケルが大変役に立った。特に,急斜面の登りでは,雪面にピッケルを刺し,そこに手を掛けて登った。ストックにはない信頼感があった。

 不思議なもので,
ピッケルだけは他のアイテムとは異なり,持っているだけで満足感とともに妙な興奮も感じるものだ。
 (2005.9.5 作成)


GRIVEL Monte Rosa plus GV-PIMROS+S

 チコと二人で雪山に登る場合を考え, 2009年3月に,ピッケルをもう1本購入した。
 長さは
66cm。杖代わりに使う事を考えて少し長めのものにした。
 
 ネットで探して,今持っているものと同じ「GRIVEL」のものにした。外見は,よく似ているが,値段が安い分だけ,作りは普及品のレベルだ。
 シャフトやグリップには差はないが,ピックとブレードが
溶接になっており,ピックの歯の加工も雑だ。単品で見ると気づかないレベルなのだが,GRIVEL AIR TECHが,ピックからアッズブレード全体が1個のクロモリ綱の鉄塊から熱鍛造されているのと比べると見劣りがしてしまう。しかし,価格を考えると”まあ仕方ないかな”と納得できる範囲だ。もちろん,私が使うレベルでは性能に問題はない。ピックの先端だけは,グラインダーで研いで鋭角にした。
 (2009.4.9 作成)