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スノーシュー



 LODESTONE

 私がスノーシューを初めて購入したのは, 2001年の冬 だった。シーズンの終わりの頃,安売りで購入したもので,全くなにも考えず見た目の大 きさが手頃だったのと,他になかったことが理由で購入したのだった。できれば,私と妻用のものと 2足欲しかったのだが,1足しか無かったので,その代わりに, アルミ製の輪カンジキ を一つ買った。
 「LODESTONE MOUNTAINEERING」 と表示がしてある 幅19.5cm×長さ57cm のもので,この年の冬は,妻がこれを使い,私は輪カンジキを使った。妻がスノーシュー で楽に歩けるところも,私の輪カンジキではズボズボ潜ってしまった。スノーシューの効果を納得さ せられた。  次の年にもう一足買い,今は,これを私が使っている。 体重+過重が85kgを越える私用には,少し小さめ だが,満足している。


 同時に購入した, EXP OF JAPAN のアルミ製輪カン




 ALTAS 821



 次の年,妻用にもう一つ買った。 「ALTAS」 というメーカーのもので, 「821」 というモデルだ。これはシリーズ最小のモデルで,サイズが 8.5inch×21inch で,荷重が 75lbs〜140lbs というふうにカタログに書いてある。荷重をkgに直すと 34kg〜63kg となり,妻用としては丁度良いかなと思っている。
 スノーシューは,サイズによって荷重の範囲が決められている。小さいほど取り回しに は便利だが,その分,沈みも大きくなる。

 日光の戦場ヶ原付近 を歩いた感想としては,かなり役に立つ道具だという気がする。新雪ではかなり沈むし, 階段などは特に歩きにくい。しかし,もともとそのようなものだと納得すれば,それなりに使えるも のだと思う。


 LODESTONEの破損

 2004年1月10日 に,スノーハイキングに奥日光へ出かけた。 湯元から刈込湖を往復 する計画で,歩き始めた。 金精道路 を越えたところでスノーシューを付け, 小峠 を目指して歩き始めた。ところが,歩き始めて少しすると,突然左足のスノーシューが足 からぶら下がった。 スノーシューが壊れた のだ。靴を包むようにして固定するための プラスチックプレート が, 付け根の部分から折れてしまった のだ。
 このときは,持っていたベルトで応急手当をして歩くことができたが,深い山の中だっ たら,遭難にも繋がりかねない 重大な事態 だった。
 さっそく,修理に出すことを考えたが,修理に出せば, 1か月程度はかかるだろう から,今シーズンは使えなくなる。何とか,自分でも修理できそうなので, 自分で修理して使う ことにした。

 自己修理
 まず, 底のリベット を外し, 破断した部分 を切り取った。次ぎに,両側のプラスチック板を, 幅広の布ベルトを縫いつけて繋ぎ ,外したリベットの替わりに同じ太さのボルトで固定した。かなりしっかりと出来上がり, 自分としては満足だった。
 このスノーシューを履いて,2月28日に 高山 に登った。靴のホールドはかなりしっかりできており,歩くのに不自由や不安はなかった が, 方向性がルーズ で,つま先の向いた方向をスノーシューが正確に向いてくれない。平坦路では気にならな かったが,斜面のトラバースではかなり不自由だった。やはり, 本格的に修理しないとだめだ と思った。

 WILD−1のホームページ
 何気なく, WILD−1のホームページ をみていたら, WILD−1多摩NT店 で購入した LODESTONE のスノーシューが,同じように 破断 し,それを 無償修理 してもらったという書き込みがあった。やはり, 材質に問題があったことをメーカーが認めたのだ

 問い合わせ
 早速WIDL-1ホームページの 「お問い合わせ」 欄に,自分のような場合,無償修理の対象になるかどうか質問した。直ぐに  株式会社カンセキ WILD-1事業部 キャンプバイヤー 石川 琢也さん からメールで返事が届いた。結論として, 無償修理になるか有償修理になるかはメーカーが決める ので,そのことは何とも言えない。とにかく販売店で相談して欲しいということだった。

 修理依頼
 結局この冬スノーシューを履いたのは,2月28日の高山が最後だった。5月1日の尾 瀬沼にも持っていったが,使うことはなかった。今シーズンはこれで最後と決め,いよいよ 修理に出す ことにした。
 WILD−1宇都宮駅東店 へ持参し,修理を依頼した。このとき,破損の状況と,自分で修理したことを話した。更 に,WIDL-1多摩NT店でも同じような事例があり,メーカーが無償修理にしたことなどを説明した。担 当の店員は,他の客の応対で忙しい中, 丁寧に話を聞いてくれた。 有償修理でもやむを得ないが, できれば無償修理 になるようメーカーに頼んで欲しいとお願いした。修理伝票にも状況を詳しく書き込み, その旨伝えてくれることになった。
 (2004.5.10 記事追加)

 修理完成

 1か月以上経った6月中旬,修理が出来上がったと連絡が入った。 無償で修理 できたという。早速引き取りに行った。
 靴を包む部分が 最新モデルと同じ材質 のものに交換され,新品同様になっていた。 商品の欠陥は残念なことだが,責任を持って対応するメーカーと店の対応に十分満足した。
 出来上がってきたLODESTONEは,靴を包む部分が柔 らかいものに取り替えられていた。
(2004.6.20 記事追加)


 横滑り防止アングルの取付け

 LODESTONE


 LODESTONE は平地用のスノーシューだ。傾斜地用に比べると,どうしてもその機能は劣 る。特に,斜面のトラバースで,シューが横滑りをしてしまう。底に,横方向のすべりを止めるため の仕組みがないのだ。
 そこで,横滑りを防ぐ目的で,アルミのアングルを付けた。アルミの枠にシートを止め ているリベットを外し,改めて,アングルと一緒に止めた。アングルの角がシートを傷めないように, アングルとシートの間にクッション材を挟んだ。

 ALTAS821
 ALTASは,LODESTONEに比べ,前爪に横爪があり,横滑りには強くなって いる。

 しかし,もともと平地用のスノーシューなので,斜面のトラバースは苦手だ。 そこで,LODESTONEと同じ方法で横滑り防止用のアングルを付けた。
 (2008.02.18 記事追加) 



MSR LIGHTNING−ASCENT 25Y


 LODESTONE ALTAS 821 も平地を歩くことを前提に作られている。もともとスノーシューはそう言う目的をもった 道具なのだが,雪山の登山や山スキーなどに用いられるようになって,傾斜地に適したように工夫が されるようになった。
 その典型が MSR LIGHTNING−ASCENT だ。全方向型グリップのアルミフレームが特徴で,アイスバーンや急峻なトラバース時で も安定して歩くことができる。
 発表されたときから注目していたのだが,なんとも高価で手がでなかった。しかしこの ところ値下がりしてきたので,ついに2010年11月に通販で購入した。
 このスノーシューのバインディングは,スキー靴やスノーボードの靴にも合うように, 大幅な融通性を持たせてあるのだが,その分,操作性が良くない。私の場合は,自分の履く靴に合え ばそれで十分なので,そのうちに,使いやすいように改造しよう。
 (2010.12.10 記事追加)


 ALTAS 821 の修理


 2015年2月に, ALTAS 821 を履こうとしたら,靴をホールドする部分が割れていて履くことができなかった。ALT AS 821は,2002年に購入したものだから,既に12年以上経っている。材質の劣化は仕方 ないことだ。そこで,靴のホールド部分を修理することにした。古い部材は全て捨て,新しい材料で ホールドを作った。材料は,ホームセンターで購入した「安全ベルト」。適当な硬さもあって丁度良 かった。熱した半田ごての先で溶かして切ることで,繊維がほつれることもない。底の部分は,スノ ーシューにリベットで固定されていたのだが,外した後はステンレスボルトで固定した。これで,当 分は使えるだろう。