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至 仏 山 2005年(平成17年) 5月3日(火/祝) |
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コース・タイム 宇都宮(5:00) ⇒ 鳩待峠(7:25-朝食) 鳩待峠(7:55) → オヤマ沢田代(9:40-55) → 山頂(10:50-昼食-12:10) → 鳩待峠(13:55) 鳩待峠(14:30) ⇒ 白根温泉(15:30-16:30) ⇒ 宇都宮(18:00) 同行者 キクさん,Tさん,妻 |
昨年
は,5月1日に妻と二人で大清水から
尾瀬沼
に行った。好天に恵まれて楽しい雪歩きができたのだが,この日
きくさんたち
は
至仏山
に登っていた。
雪の至仏山
の素晴らしさを聞き,来年はぜひこの時期に
至仏山
に登ろうと考えていた。 この時期の至仏山に登るには,いくつかの条件をクリアーしなければならない。 一つは,鳩待峠までの交通 である。戸倉から鳩待峠までは冬季閉鎖される。除雪が済み開通するのは例年 4月末 であり,それ以降でないと鳩待峠まで車では入れない。 二つめは,5月中旬から,環境保全のため至仏山が入山禁止になる ことである。 今年は, 鳩待峠まで開通したのが4月28日10時 で,至仏山の 入山禁止は5月11日 から始まる。残雪期の至仏山にはこのわずか 12日間 しか登ることができない。 天気予報と,同行者の都合などを考えて, 5月3日 の祝日に登ることにした。この時期は,マイカー規制が実施されて居らず, マイカーで鳩待峠まで行ける。 駐車料金が 2500円 と,少し高いが,4人で行けば,タクシー代金よりずいぶん安上がりだ。 今日は, きくさん の車で,きくさんの運転で 鳩待峠 に向かった。開通したばかりの 金精峠 も,思ったより雪は少なかったが, 菅沼付近 で雪解け水が凍結している場所が何カ所かあり,緊張させられた。峠まで 路面には雪はなかった が,峠直前の駐車場入り口周辺が,雪解け水が凍結しアイスバーンになっていた。 駐車場は既に満車 で,先行車が何台か,係員の指示でUターンしていった。既に 路上には多くの車が駐車している 我々もUターンしなければならないかと思い,係員にたずねると,山荘前に1台分のス ペースがあるから,真っ直ぐ行っていいという。ところが,そこへ行くには,目に前の アイスバーン を通過しなければならない。案の定,坂の途中で 車輪が空回り して登ることができない。3人が車を降り,運転者だけで再度アイスバーンの坂に挑戦 したが, ノーマルタイヤのFF車 では,なかなか通過できない。困っていると,先ほどの係員が来て, 2ndギアでアクセルをふかして行けば通過できる という。空転している前輪をそのまま高速回転させ続けると,車体が少しずつ前進して いき,何とか通過することができた。路面は,表面に薄く氷が張っているだけなので, 車輪の摩擦で氷を溶かしグリップ力を得る のだ。話には聞いていたが,さすがに地元の経験豊富な人のアドバイスは確実だった。 身支度をし,朝食を食べ,出発した。 ![]() 鳩待休憩所 前の駐車場には雪はなかったが,周囲には 雪の壁 が。登山口の標識は半分以上雪の中。 ![]() 早速,雪の上を歩き始める。 アイゼン は持ってきたが,付けずに歩いた。今日一日,アイゼンの出番はなかった。 ![]() 高度が上がって行くに従い, 燧ヶ岳 の姿が見えてくる。いつ見てもきれいな姿だ。 ![]() 更に高度が上がっていくと, 至仏山の山頂 が見えてくる。左のピークが 小至仏山 で,その前面をトラバースし,正面奥の山頂に向かう。 ![]() 先行者のトレース を辿る。木の根元は大きく穴が空き,春の到来を示している。 ![]() 思わず 景色に見とれる 。予想以上に快調なペースで登ってきたので,ゆっくりと時間をかけて景色を堪能した。 ![]() 後方には, 日光白根山(奥白根山) の荒々しい姿が異彩を放っている。頂上付近には全く雪が見られない。 ![]() 山頂へ向かう多くの登山者が, 砂糖に集る蟻 のように見える。 ![]() 先行者のトレースに沿って,小至仏山の山頂から続く 大斜面 を慎重に 横断 する。足を踏み外せばどこまで滑っていくか分からない。 ![]() 山頂の手前で景色の中にとけ込んでいる きくさん ![]() 山頂での記念撮影 山頂は岩が露出しており,雪は無い。 ![]() 山頂からの眺め。 尾瀬ヶ原 と,その奥の 燧ヶ岳 。左奥には 会津駒ヶ岳 ![]() 真っ白な雪原 に 真っ黒な川 が蛇行している。川に沿って 拠水林 が続く。 ![]() 山の鼻の小屋群 。望遠レンズで捉えると 箱庭 のように見える。 ![]() 山頂では,昼食を取りながら 360度の大パノラマ を心ゆくまで楽しんだ。1時間以上も山頂に留まり,十分満足して下山にかかった。し かし,そのまま一気に下ってしまうのが惜しいので,立ち止まっては景色を眺め,名残を惜しみな がら下った。 下りでは,登りのときより 更に雪が柔らか になり,海岸の砂浜を歩いているようだった。傾斜の急なところでは, 靴のかかとをしっかりと食い込ませ ながら下らないと,雪と一緒に崩れ落ちてしまいそうだった。 今日の 至仏山 は登山者が多く,山頂で40〜50人が休んでいたことを考えると, 今日一日の登山者は100人前後 と想像された。登山者の 過半数はスキーヤー で,スキー板やスノーボードを担いで登っていた。中には,シールを貼ったスキーでヒ ールリフターを立て,そのまま登っている人もいた。 今日も,妻の足が心配だったが,雪道は意外と 足にかかるショックが少ない のか,少し痛んだ程度で山頂まで行くことができた。下山後も特に痛みはひどくならな かったので,一安心だ。 今年の夏も,長期間の縦走は無理だが, 1〜2泊程度の山歩き ならばできそうな状況だ。早速,いろいろプランを考えはじめた。 ページトップへ |