閉じる |
社 山 2006年(平成18年) 2月18日(土) |
コース・タイム 自宅 ⇒ 富屋市民センターP ⇒ 歌が浜駐車場(朝食) ⇒ ゲート前駐車場 ゲート前発(6:10) → 狸窪(6:45) → 阿世潟(7:20) → 阿世潟峠西のコル(8:10) → 電波塔ピーク(8:40) → 山頂(10:20-昼食-11:20) → 電波塔ピーク(12:10) → 阿世潟峠西のコル(12:20) → 阿世潟(13:05) → 狸窪(13:55) → ゲート前(14:30) ゲート前駐車場 ⇒ やしおの湯 ⇒ 市民センター ⇒ 自宅 同行者 岳々さん,クリちゃん,ちぃにぃさん,赤トロさん,キクさん |
この山行は,昨年,
私とキクさん
が
社山
に挑戦し,
大雪のために敗退した
のを聞きつけた山仲間が
「つかさんを雪の社山に登らせようプロジェクト」
を結成し,メンバーを集めて実行してくれたものだ。MLを介して,詳細な打合せを繰
り返し,個人装備,共同装備を煮詰め,いよいよ実行することになった。 ただ一つ気がかりなのは,積雪の状態だった。昨年の例を基に,ラッセルを想定し, 装備を調えたのだが,肝心の雪が・・・ 気象庁の電子閲覧室によれば,奥日光の積雪量は 僅か2cm ,昨年の 76cm とは大きな違い。これが事実だとすると,日当たりのいい場所には雪はないことになる。 はたして,どうなのだろうか。 いつものように宇都宮市の富屋市民センターの駐車場で 岳々さん と待ち合わせ,岳々さんの車に乗せてもらい,日光に向かった。 いろは坂 も雪は無い。中禅寺湖畔に行っても雪はない。しかし,路面は融け残った雪と融雪水が 凍りついているので注意しなければならない。 歌ヶが浜の駐車場 で他のメンバーと合流し,朝食をとってから,ゲート前の駐車場へ移動し, 準備をした。 空が次第に明るくなり始めた。 ![]() 6時10分 ,ゲート前を出発。 ゲートの前を湖畔道路へ降りた。 砥沢の湖畔から眺めると, 社山の頂き に朝日が当たり,ピンク色になっていた。 ![]() 奥白根の頂き もピンク色に染まった。 ![]() 凍結道路 の歩行には,細心の注意が必要だ。アイゼンを付けて歩きたいくらいだった。この部分 が今日のコースの 核心部分 だったと言うことは,帰路で確信させられた。 ![]() 狸窪 から 阿世潟 へ向かう道は,除雪されていないが,雪は固く締まっており,歩きやすい。せっかく持 って行った スノーシュー だったが,その出番はなかった。 ![]() この雪の状態ならば,日程に十分余裕があるので, 湖畔 に出て遊んだ。 ![]() 男体山 が,朝日を受け,湖面にその姿を映していた。 ![]() いよいよ, 阿世潟 を後にして,稜線を目指す。 ![]() 阿世潟峠 へは行かず,木橋を渡った所から,夏道を離れ, 尾根筋を直登 した。昨年は谷筋を登ったのだが,尾根筋を登るのが基本だ。 岳々さん の指導を受けながら,クラストした斜面を登った。アイゼンを付ければ楽なのだが,歩 き方を練習するために,あえて アイゼン無し で登った。 尾根筋を直登して鞍部で一休み。 ![]() 富士山 が秀麗な姿を見せていた。 ![]() 社山に続く尾根の南斜面 雪は薄く,地面が露出しているところが多い。 ![]() 小ピークで休憩 風も無く,暖かだ。パンを食べたり,テルモスのお茶を飲んだりしながら,景色を満 喫した。ここで アイゼン を付けた。 ![]() 半月山方向 を振り返る。北斜面でも雪は少ない。 ![]() ルートを外れ,雪の斜面を登る ちぃにぃ さん。アイゼンを効かし,キックステップで登る。 ![]() 雪が少なく,まるで 5月頃の風景 と見間違うようだ。 ![]() 山頂 まであと僅か。やっと雪山らしくなってきた。依然として晴天無風状態だ。 ![]() 山頂での記念撮影 左から,ちぃにぃさん,クリちゃん,赤トロさん,岳岳さん,私。 腰を下ろしているのがキクさん。 ![]() 強烈な日射と雪面の反射で, サングラス は必須アイテムだ。写真を撮るときだけサングラスを外した。 メンバーは,左から,ちいにいさん,クリちゃん,キクさん,赤トロさん,岳々さん, 私。 食事をしたり,写真を撮ったり,斜面を利用してスノーシューによるトラバースを してみたり,雪の上に寝ころんだり,思い思いに時間を過ごした。 山頂に1時間ほど居て,下山を開始した。 ![]() 阿世潟峠西の鞍部 下りは,ここから谷筋を下った。 ![]() 岳々さんにクラストした斜面の下り方を指導してもらった。私の歩き方は,靴のかか とを雪の中に突き刺すようにして進む歩き方だったが,この歩き方は,柔らかい雪や腐った雪では いいのだが,かかとが刺さらないくらいに硬い雪面では安定した歩きができない。靴底全面で雪面 に接するような歩き方を指導された。おかげで,以前よりは安全に歩けるようになったような気が する。 阿世潟 ももうすぐだ。明るい樹林帯を,思い思いに歩く。 ![]() 今日は,時間に余裕があったので,再び 湖畔 に出て遊んだ。 ![]() 毎度のことだが, 阿世潟 からの戻り道は長くて嫌になる。幸なことに今日は天気も良かったので,途中遊びなが ら歩いた。 狸窪 から先の舗装道路では,圧雪がアイスバーンになり, スケート場 のようになっている所がある。往々にして,こんなところで怪我することがあるのだ。 それが分かっているから,よけいに神経を使う, 「今日のコースの核心はここだね」 と誰かが言ったが,まさにその通りだった。 歌が浜の駐車場に着くと, 社山 がシルエットで浮かび上がっていた。 ![]() こんなに良い天気でいいのかと疑いたくなるような好天に恵まれ,楽しい登山ができ た。 スノーシュー・ワカン はもとより, ツェルト から スコップ まで準備しての山行だったが,万全の準備をしたからこそ,安心して楽しい山歩きが できたのだと思う。 私にはこんなジンクスがある。 「最悪を想定して準備すると,必ず,それがムダになる。」 こんな「ムダ」なら,大歓迎だ。 例によって やしおの湯 でまったりし,帰途についた。 ページトップへ |