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奥 白 根 山 2016年(平成28年) 5月13日(金) |
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コース・タイム 宇都宮(4:50) ⇒ 菅沼駐車場(6:01-朝食) 駐車場(6:40) → 弥陀ヶ池(9:05) → 見晴し(9:46-10:05) → 山頂(10:53-11:25) → 昼食(11:30-47) → 弥陀ヶ池(12:41) → 駐車場(14:31) 菅沼駐車場(14:50) ⇒ やしおの湯(15:20-16:00) ⇒ 宇都宮(16:50) 同行者 単独 |
昨年
は,5月11日に,残雪の
奥白根山
に登った。雪解けは進んでいたが,何とか
冬路
を登り降りすることができた。今年も,何とか冬路を通って
奥白根山
に登りたいと考えた。今年の日光地方は雪が少なく,雪解けも早いようなので,冬路を通
れるかどうか分からなかったが,それは行ってみて判断することにして,天気予報を見て,今日,
5月13日
に実行することにした。 いろは坂 の第2明智トンネルを出たところから 奥白根山 の頂上が見えるのだが,なるほど 雪が少ない。 ![]() 戦場ヶ原 では,多くのカメラマンが,路肩に車を停めて写真撮影をしていた。絶景を撮影したいと いう気持ちは分かるが,通行量が少ないとは言え,ハザードランプを点けていたとしても,これは ル ール違反 であり,何よりも 危険 だ。 ![]() 金精道路を登っていくと,正面に 金精山の笈吊岩 が朝日を受けて輝いていた。今日は予報通りに良い天気だ。 ![]() 菅沼登山口 の駐車場に到着した。先客は1台だけ,すでに車の中に人はいない。 目の前の立木に, 熊注意 の張り紙があった。菅沼登山口からは今までも何度か登っているが,こんな張り紙は初め て見た。数日前にも,小田代原近くで熊が目撃され,注意が呼びかけられたばかりだった。今日は ラジオ と 熊鈴 を持ってきたので,早速使うことにする。 ![]() 今日は息子の渡米中に預かっている プレマシー に乗ってきた。さすがに車道に凍結は無いから,ノーマルタイヤでも大丈夫だ。 身支度をして歩き始めた。 出発時の服装はこんなもの。ボトムは CWX にモンベルの 夏用トレッキングパンツ トップは, アクリルのTシャツ に ダクロンの長袖シャツ その上にラテラの DUALUXジャケット を着て出発したのだが,暑くなり直ぐにジャケットは脱いでしまった。一応, アイゼン と ピッケル , ダブルストック を用意した。靴は,新調した TECNICA ACONCAGUA-GTX 夏用の軽量登山靴だ。 ![]() 少し進むと, 冬路 が見えるところがある。画面中央のV字形の谷が積雪期に登山路となる 座禅沢 だ。 ![]() 良く見ると,雪解けが進み, 雪渓が不連続になっている これでは通れない。諦めて,今日は 夏道 を行くことにした。 ![]() この谷を左の方向に進むのが 積雪期のルート だ。通行止めの意味でテープが張られている。 ![]() ここにもロープが張られてあった。左の沢スジが 冬期ルート だ。夏道は右へ登っていく。 ![]() 菅沼登山道は,登山口で標高が 1750m ある。標高が高いせいか,ここではまだ 芽吹き直後 の状態だ。 ![]() 暑いので ジャケット を脱ぎ,シャツの袖をまくった。ストックを1本だけ出した。 ![]() 少し登ると崖の上に出る。この 谷底 が積雪期のルートだ。雪が融けると,両側の斜面から,落石が絶え間なく落ちてきて極め て危険な状態になる。そう言う意味でも,雪が融けると,このコースは通れない。 ![]() 日陰になっている部分も,雪渓は途切れ途切れだ。また来年,ここを歩きに来よう。 ![]() 暑くなり,更にシャツを脱いで Tシャツ になった。今日は,この後,駐車場に戻るまでこのスタイルでOKだった。山頂でも寒く はなかった。 ![]() 登山道に 残雪 が見えるようになってきた。トレースを外すと,踏み抜く。 ![]() せっかく アイゼン を持ってきたので,着けることにした。今回ネット通販で購入したもので, 軽合金製 で「14本爪」ではあるが, 軽アイゼン の仲間だ。中国のメーカーから直接に送られたもので,説明書は中国語のみ。軽いのが魅 力だが,ハードな使用には耐えられないようだ。 ![]() 弥陀ヶ池 に着いた。池の雪は完全に融け,透き通った水を満々と湛えていた。ここでアイゼンを外 した。このあとは,下山も含めてアイゼンは使用しなかった。 ![]() 昨年は,正面の 雪渓を直登 できたのだが,今年は残念ながらそれは無理のようだ。 ![]() 夏路 どおり,弥陀ヶ池からドームの右に回り込み,この 鞍部 から山頂を目指した。 ![]() バイケイソウ が芽を出していた。 ![]() ここは シャクナゲ のトンネルになるところ。花のつぼみもかなり確認できたが,今年の花は当たり?外れ? ![]() 近くの枝で ウグイス がさえずっていた。かろうじて写真に撮ることができた。 ![]() 少し登ると,北方の視界が開ける。山頂に着くのを待ちきれず,いつもここで写真を撮 ってしまう。 (写真をクリックすると大きな写真が見られます) ![]() ちなみに,昨年の写真を見てください。今年,雪が如何に少ないかが分かります。 ⇒昨年の写真 いよいよ 山頂 に向かって急斜面を登る。 ![]() 振り返ると,足元に 弥陀ヶ池 その向こうに 菅沼 が見える。 ![]() 雪を残した 会津駒ヶ岳 の手前に見える草地は, 鬼怒沼 だ。 ![]() この 急斜面 を登る。残雪が多ければ,雪渓を登ることもできるのだが,今日は,雪渓脇のガレを登る。 浮き石が多いので,石を落とさないように注意して足を運ぶ。 ![]() 振り返ると, 五色山 が目の高さより低くなった。 ![]() 菅沼 の後方に 燧ヶ岳 その右の雪を被った山は 会津駒ヶ岳 ![]() ガレ場を登り切って振り返ると,その 高度感 にワクワクさせられる。 ![]() 正面奥のピークが 奥白根山 の山頂だ,先行者の姿が見える。 ![]() 山頂で 記念写真 を撮ってもらった。 ![]() 富士山 の姿も見られた。富士山はこのくらいの残雪模様の時が最も美しい。 ![]() 八ヶ岳 の姿も確認できた。残念ながら,北アルプスの姿は霞んでしまい,写真には写らなかった。 ![]() 旧噴火口には,雪解けの一時期だけ水が溜まり 「釜沼」 となるのだが,今年は見ることができなかった。 ![]() 中禅寺湖 の向こうには 雲海 が広がっている。山頂から 宇都宮 に電話したところ,宇都宮は曇り空だという。 ![]() 日光表連山。右から, 男体山,大真名子山,女峰山,太郎山 ![]() 山頂で30分ほどのんびりして, 下山 することにした。少し下ったところで昼食にした。 ![]() 弥陀ヶ池 まで降りてきた。朝にはなかった雪解け水の流れが沼に流れ込んでいた。 ![]() 振り返って 奥白根山 を眺めた。ほんとうに良い姿だ。 ![]() 弥陀ヶ池から1時間50分で駐車場まで下ってきた。 ![]() 今日は終日良い天気で,楽しい登山ができた。今日 初めて履いた山靴 (TECNICA ACONCAGUA-GTX) も,足に優しく, 特に当たるところなどもなかった。 担いでいったピッケルには出番はなかったが,良くあることで,トレーニング用の重り と思えば腹も立たない。 菅沼は携帯電話が繋がらないので,金精トンネルを出たところで車を停め,自宅に,無 事下山を報告した。帰路,やしおの湯で汗を流して帰宅した。 ページトップへ |