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谷 川 岳
西黒尾根 2016年(平成28年) 7月23日(土) |
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コース・タイム 宇都宮(4:00) ⇒ 谷川岳ベースプラザ(5:50) 駐車場(6:15) → 登山口(6:25) → 送電塔(6:40) → ラクダの背(8:50) → ガレ沢の頭(8:53-9:01) → トマの耳(10:40) → オキの耳(11:00-昼食-25) → 肩の小屋(11:44) → 天狗岩(12:15-20) → 避難小屋(12:54-13:02) → 天神平(13:42) 天神平駅(13:57) ⇒(ロープウエイ)⇒ 土合口駅(14:11) 谷川岳ベースプラザ(14:30) ⇒ 宇都宮(16:30) 同行者 単独 |
実は,この時期に
白馬岳
に登ろうと考え,天気予報をチェックしていたのだが,いっこうに良くならない。
東海地方以西が梅雨明け
しても,白馬方面は連日傘マークが消えない。白馬岳はとりあえず保留にしておいて,ど
こか天気の良い山はないかと探したところ,
谷川岳
が,23日だけ傘マークがとれた。私は
「てんきとくらす」
というサイトで,山の天気をチェックしているのだが,
谷川岳
の23日は,
登山適
の
「A」
が付いている。
よし決めた! もちろん日帰りと言うことで,宇都宮を午前4時に発った。北関東道ができたおかげで, 谷川岳ロープウエイのベースプラザ(駐車場)まで約2時間で行ける。 関越道の水上ICを出て少し進むと, 川上交差点 に出る。直進して斜張橋を渡りたいところだが,ここは左折して 谷川岳方面 に向かう。 ![]() 何カ所かで 道路工事 をやっていた。交通整理の係員がいれば,車のようすをみて,誘導してくれるのだが,早 朝なので,機械式の 交互通行 になっていた。機械式なので,対向車がいなくても,決まった時間だけ待たされる。 ![]() 2時間かからずに ベースプラザ に着いた。早速身支度をして外に出た。 ![]() ロープウエイ の運行は7時からだと言うので,時間待ちしている人がたくさんいた。 でも,今日私は, 西黒尾根 を登るので,そこには混じらずに7階から外に出た。ここから見た 天神平方面 は,濃いガスに覆われていた。もともと今日は曇りの予報だから,青空は期待していない が,山頂に着いた時だけでもガスが晴れてくれることを祈った。 ![]() 登山指導所 で,予め書いてきた 登山計画書 を提出して,登山口に向かった。現在は交通規制中なので, ゲート が閉まっている。規制が無ければ, ガンゴウ新道登山口 のある, マチガ沢出合 の駐車場まで車で行ける。 ![]() 西黒尾根登山口 山頂まで 3.7km とあるが,標高差も約 1300m あり,距離だけではない厳しいルートだ。 ![]() いきなりの 急登 だ。雨裂の底を,大きな石を乗り越えながら進む。 ![]() 約15分で 送電鉄塔 に着くが,ここまででもう汗びっしょりだ。 ![]() 更に 急登 は続く。陽射しは無くて助かるのだが, 湿度が高く 汗がべとつく。 ![]() 約1時間で, 標高1120m まで登ってきた。ここからは傾斜が緩くなる。 ![]() ノリウツギ ![]() ヨツバヒヨドリ ![]() 登山口 から2時間で,樹林帯を抜け, 見晴し に出た。何組かの登山者が休憩していた。私も腰を下ろして休憩した。ガスが無ければ 見晴らしが良いのだろうが。今日は何も見えない。 ![]() ここからは 露岩の尾根歩き だ。ここで,ザックに入れて持ってきた ヘルメット を着けた。ちょっと大げさかなという気がしないでもないが,転倒・転落で頭を打つとい う事例を聞くに付け,まずは安全第一を実践することにした。このヘルメットは,この7月19日に ネットで注文したもので, GREENROAD アルパイン クライミング用ヘルメット で,被るのは今日が初めてだが,意外と着け心地は良い。 クサリ場 が何カ所かある。何本目とか数えていたのだが,あまりに数が多いため数えるのを諦めた。 このクサリ場は 高度感があり緊張させられる クサリ場は,クサリを持たずに,岩を直接に手で持つようにして登る方が確実で安全だ。 ![]() 西黒尾根のほぼ中間にある 標高1516m の小ピークが ラクダの背 と呼ばれるところだ。 ![]() ラクダの背から少し降った所が 「西黒尾根ガレ沢の頭」 という標識のあるコルだ。 かつては 「憬雪小屋」 と言う小屋があり,しばらくは 「憬雪小屋跡」 と呼ばれていた。 ここで 巖剛新道 と合流する。巖剛新道を登ってきたご夫婦と出合った。私が,宇都宮から来たというと, 古賀志山のことを知っており,岩場歩きが楽しめることなど, ローカルな話題 で盛り上がった。 ![]() クガイソウ ![]() イワシャジン ![]() 黄色のペンキ を頼りに登っていく。ガスがかかっている上に,足跡も見えにくく,黄色ペンキが有り難 かった。 ![]() 長いクサリ ここも,クサリを使わずにクリア。でも,腕が疲れ,息が上がる。 ![]() イブキジャコウソウ ![]() 馬の背 を真っ直ぐに登る。この高度感はシビレル。上部はガスの中だ。風のないのが有り難いが, その分,ガスが晴れない。 ![]() キンコウカ 尾瀬に多い。 金光花 と書く ![]() 斜面は お花畑 になっている。西黒尾根にこんなに花が多いことは,今回登ってくるまで知らなかった。 ![]() 少し, 先が見えて きた。 ![]() キオン ![]() ザンゲ岩 が見えてきた。 ![]() ザンゲ岩の周囲もまたお花畑だ。 ![]() ハクサンフウロ ![]() 振り返って ,登ってきたルートを見た。 ![]() ザンゲ岩の横 を登っていく。 ![]() 一瞬ガスが途切れ, 天神尾根を登る登山者 の姿が見えた。 ![]() ミヤマアズマギク ![]() クルマユリ ![]() アオヤギソウ ![]() 直接山頂へ向かう道と,肩の広場に向かう道の 分岐 今回は,直接山頂に向かうことにした。 ![]() 肩の広場にある 方位塔 ![]() トマの耳到着 登山口から 4時間15分 かかった。私としては満足できるタイムだ。記念写真を撮ろうと思ったのだが,標識の前 はごった返しており,写真撮影は 順番待ち なので,パスしてオキの耳に向かった。 ![]() 少しの間ガスが途切れて, オジカ沢の頭に繋がる稜線 が顔を出した。いつの日か歩いてみたい稜線だ。 ![]() オキの耳 での記念写真 ここも登山者は多かったが,少しだけ待って写真を撮った。 ![]() これは普通の ウスユキソウ 谷川岳にある ホソバノヒナウスユキソウ は,今日は見つけられなかった ![]() 隣の, トマの耳 には,相変わらず登山者が多い。 ![]() コキンレイカ 別名 ハクサンオミナエシ ![]() 山頂の近くの岩に腰を下ろし,おむすびを食べた。ここからは 携帯電話 が繋がる。FBに写真を投稿し,自宅に電話し無事登頂を報告した。ゆっくりと25分ほど 居て,下山を開始した。下山は,天神尾根を降り,ロープウエイを使うことにした。 天神尾根 は山肌崩壊を防ぐため, 木製の土留め階段 が作られていた。 ![]() ずっと続く下山道の先に 天狗岩 が見える。下山者が多いが,それ以上にこれから 頂上を目指す団体 が多かった。 ![]() 振り返って山頂方向 を見た。 肩の広場の 方位塔 が見える。西黒尾根には ザンゲ岩 が。 ![]() 今日登った 西黒尾根の上部 が見渡せた。 ザンゲ岩からラクダの背まで 見える。 ![]() 今日は,久しぶりの好天,しかも土曜日と言うことで 登山者が殺到 している。 ○○ツーリズム とかいうワッペンを付けた団体が,続けて登ってくる。狭い道ではすれ違うこともできず, 下りが 待たされる。 時間にすればそれほどでもないのだが,なんとなくイライラする。 ![]() 熊穴沢避難小屋 雪のない姿を見るのは今日で3回目。冬には,雪の上にこの鉄柱が僅かに顔を出してい るだけだ。 ![]() ヤマアジサイ ![]() たどり着いた 天神平 は濃いガスの中だ。 ![]() 熊穴沢避難小屋から天神平までの道 が特に悪かった。木道は傾いており,地面はぬかるんでいた。靴を洗って入れと言う指示 に従って靴を洗おうとしたのだが,ここにも順番待ちの行列が。 いつも,混雑を避けた山登りをしているので,こういうことが精神的に疲れる。 ロープウエイに乗ってベースプラザまで戻り,自宅に電話を掛け無事下山を報告した。 14時30分に駐車場を出て,宇都宮の自宅に到着したのは16時30分だった。 西黒尾根 はなかなか登り甲斐のあるルートだ。前半は見晴らしのない樹林帯の登りで,ただひたす ら足元を見つめて登る。後半は,開けた尾根歩きで,点在する岩場の登りが,緊張させられるが楽し い。 谷川岳 は2000mに満たない山だが,多雪のため 森林限界が低く ,北アルプスの 3000m級の山の雰囲気がある 私も気に入っている山で,これからも訪れてみたいとは思うのだが,この混雑は好きに なれない。混雑と言っても天神尾根が混雑するのであって,西黒尾根や,巖剛新道は混雑すると言う ほどのことはない。今回は,まさかこの時期にこれだけ混雑するとは思わなかっただけに戸惑った。 ページトップへ |