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谷 川 岳 2021年(令和3年) 3月24日(水) |
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コース・タイム 自宅(5:40) ⇒ 赤城高原SA(7:03-朝食-26) ⇒ 谷川岳ベースプラザ(7:58) 土合口駅(9:02) ⇒(ロープウエイ)⇒ 天神平駅(9:13) 天神平(9:22) → 田尻尾根(9:51) → 避難小屋(10:29-42) → 第1露岩(11:11) → 天狗岩(11:30-50 引返し) → 避難小屋(12:22-昼食-38) → 天神平(13:58) 天神平駅(14:05) ⇒(ロープウエイ)⇒ 土合口駅(14:22) 谷川岳ベースプラザ(14:45) ⇒ 自宅(16:55) 同行者 【単独】 |
本州中央部が
広く高気圧に覆われ
好天の予報が出た。先週の社山で少し自信がついたので
谷川岳
に登ることにした。積雪期の谷川岳に登るのは,今回が
10回目
だ。途中敗退が2回,肩の小屋までが1回で,山頂を踏めたのは6回だ。途中敗退は悪天
候のためで,積雪期の谷川岳では,天候の善し悪しが成否を分ける。昨年も登りたかったのだが,新
型コロナの蔓延による外出自粛のため,諦めた。 谷川岳ロープウェイは,原則通年営業なのだが,今年は,新型コロナの蔓延による外出 自粛のため, 3月平日のロープウエイは運休 しており,3月22日の月曜日から運行が開始されたばかりだ。そのため運行開始は 9時00分 もう少し早く歩き出したいのだが,仕方ない。少し余裕を見て6少し前に宇都宮の自宅を 出た。北関東道の 壬生インター から高速を走って 水上インター で降りて,ロープウエイの駐車場 ベースプラザ まで2時間ほどで行ける。 関越道の前橋IC手前から,正面に赤城山が見える。 ![]() いつものように 赤城高原SA に入り,朝食を食べた。山登りのときは,コンビニで買ってきた助六寿司を車の中で食べ るのがお決まりだったが,3年前の谷川岳登山から,このSAで暖かいものを食べることにした。体に も良いし,何よりも体が目覚める。 建物の裏に出ると,正面に,たっぷりと雪を被った 谷川連峰 が見えた。目当ての 谷川岳 は,その右端だ。 ![]() カメラを望遠にすると,双耳峰がよく見える。手前に伸びてくる尾根が今日登る 天神尾根 だ。雪もたっぷりある。 ![]() 水上インター で,高速を出るために側道に入ると, 谷川岳 が正面に見える。私は,ここから見る谷川岳の姿が大好きだ。 ![]() 駐車場到着は8:00。ロープウエイの発車までは1時間ある。ゆっくりと身支度をし て,6Fの切符売り場に登っていった。 ![]() 切符売り場 には長い行列が出来ていた。密にならないように間隔をとっているためか,かなり長い。 ざっと 80人 ほどか。7時45分に切符の販売が開始され,JAF の会員証提示で,2100円が2000円にな った。 ゴンドラは大型で,座席が16あるので,乗車はあまり待たなかった。15分で 天神平 に着いた。 ![]() 駅の外には,身支度をするための 椅子 が数台,間隔を空けて置かれている。しかし,既に満席だったので,少し離れたところの 雪の上に腰を下ろし,身支度をした。 今日の服装はボトムは CWX にモンベルの インスレイションパンツ トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ に 同じファイントラックの ドラウトタフアルパインロング を着てその上に ダクロン の長袖シャツを重ねた。 ウインドブレーカー はザックの中に。靴は夏用の TECNICA で 軽合金製の14本爪アイゼン を履いた。今日は,ストックを持たずに ピッケル を持ってスタートした。それにしても今日は 登山者が多い。 今までの10回の中で最も多い。途中で数えてみたが,見えるだけで 100人以上 居た。 と言うことは全部では200人以上になるだろう。当てにならない温度計は2℃を 示している。風はないので寒くはない。 ![]() 登山者は, スキー場の外側 を歩かされる。ルートとしてはベストではないが,まあしかたない。 ![]() 湯桧曽川 を挟んだ対岸には 笠ヶ岳と朝日岳 がたっぷりと雪をまとって聳えている。 ![]() 田尻尾根 までいきなりの急登だ。今日は30分で登った。風がなく,日差しを浴びるので暑い。出 来るだけ汗はかきたくないのだが,かなり汗をかいた。でも, 衣服の調節 で汗を抑えることが上手になったので,以前よりは汗をかかなくなった。 ![]() 田尻尾根から 天神平 を俯瞰する。後続の登山者が,次から次と列を作って登ってくる。いつも,スキー板やボ ードを担いで登る人が多いのだが, 今日は 純粋な登山者 が多い。 ![]() 田尻尾根から斜面を少しトラバースして 天神尾根 に向かう。 ![]() この程度の傾斜ならば, 雪崩の危険 は少ない。 ![]() 画面中央のピークは 小出俣山 ![]() 少し登ったところから振り返った。正面が 田尻尾根の頭 ,右奥が 天神峠 ![]() このコースの唯一と言ってもいい 難所 崖の下が痩せ尾根になっており,もし崖から落下すればその下まで落ちてしまう。 ![]() 熊穴沢避難小屋 小屋は雪の下で,鉄注が顔を出している。今年は雪は多くはない。 ![]() 避難小屋から 山頂方向 を望む。 登山者の行列 が,左の稜線を登っている。 ![]() 第一露岩 から山頂方向を望む。 登山者の行列 が見える。 ![]() 天狗岩 を目指して登る。 ![]() 天狗岩から 山頂方向 を望む。今日はここで 折り返す ことにした。体調はけして悪くはないのだが,足が疲れた。自分としてはやや オーバーペース だった。 今日は登山者が多く,マイペースを維持するのが難しかった。後ろから追いついてきた 登山者には 道を譲る のがマナーなのだが,そのためにはトレースを外して横に出なければならない。今日は登 山者が多く,対応するのが大変だった。更に, ロープウェイの始発が9:00 と,例年より30分遅いから,あまりゆっくりしていられないという気持ちの焦りがあっ た。腿の筋肉がパンパンで,左膝の痛みも出てきた。 谷川岳は,降るのも大変な山だから,降るための 余力を残して 撤退を決断した。山頂を目指して登っていく登山者が, 砂糖の山に群れる蟻 のようだ。 ![]() 写真を撮りながら降った。 マナイタグラ に続く稜線 ![]() 少し降って振り返った。時刻は 正午を過ぎて いるが,登山者が続々と登っていく。 ![]() 熊穴沢避難小屋 まで降ってきた。山頂方向を望むと,小さく 登山者の行列 が見える。ここで昼食にした。 ![]() 至仏山 と,その左奥に 燧ヶ岳 が見える。右の尖ったピークは 笠ヶ岳 ![]() この斜面の通過は 緊張 する。正面奥の山は 武尊山 ![]() 難所 の全体が分かる。崖の手前の 両側が切れ落ちて いる。 ![]() 中央右のピークが 田尻尾根の頭 左後方に 武尊山 ![]() 田尻尾根から 山頂 を振り返る。今日は一日中,雲がかかることはなかった。 ![]() 西黒尾根 に見える 黒いほくろ のようなものが ザンゲ岩 ![]() この斜面を降って 天神平 に向かう。この斜面は,登るのは大変だが,降るのも大変だ。ピッケルを雪面に刺しなが ら,一歩ずつ慎重に降る。雪が腐っており,注意していても足が流れる。 ![]() ロープウェイ駅 に到着し,用意された椅子に腰を下ろし,アイゼンを外した。ここからは山頂もよく見え る。 ![]() ロープウェイの窓 からは,少しの間だけ山頂が見えているが,まもなく高度が下り見えなくなる。 ![]() 今日は, 快晴微風 の絶好な天気に恵まれ,楽しい雪歩きができた。途中敗退は残念なことだが,私はもとも と ピークハント にはあまりこだわらないので,気にはしない。何より,楽しく雪歩きが出来たので満足だ。 年齢とともに 体力の低下 は致し方ないことであるが,今回はコロナウイルスの感染防止のための 行動自粛 で体力低下が更に進んだ。なんとか体力維持を心がけ,もう少し山歩きを続けたい。 |