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社  山

2013年(平成25年) 9月21日(土)


コース・タイム
 宇都宮(5:35) ⇒ 歌ヶ浜駐車場(6:25-朝食)
  駐車場(7:05) → 狸窪 → 阿世潟(7:35-45) → 1557P(9:30) → 縦走路合流(10:50-11:05) → 山頂(11:35-昼食-50) → 阿世潟峠(13:35-45) → 阿世潟(12:55-13:00) → 駐車場(13:30)
 歌ヶ浜駐車場(14:55) ⇒ 宇都宮(16:00)

同行者
 単独

 いろは坂 を登って 中禅寺湖畔 に出ると,対岸にピラミッド型の端正な山が目に入る。これが 社山(シャザン) だ。社山は私の大好きな山の一つで,春夏秋冬何時登っても良い山だ。この 社山の北側に, 阿世潟沢を挟んで東西に延びる尾根 がある。いつかはそこを歩いてみたいと思っていたが,ついに, 2010年12月12日 にそこを歩くことができた。 (→レポ)  尾根への取り付きと,縦走路に出る最後の登りが急傾斜で,なかなか大変だったが,全体として楽 しく歩くことができた。この時は,前日に15cmほどの降雪があって,苦労した部分もあったので, 今回は,雪のない時期と言うことで,この日を選んだ。
 宇都宮 の自宅を5時半に出て, 日光バイパス を走って 歌ヶ浜の駐車場 に向かった。紅葉の時期にはまだ早いこの時期は,車も少ない。正面に,中秋の名月を2 日ほど過ぎたまあるい月が残っていた。


 歌ヶ浜の県営無料駐車場 には,1時間かからずに着いた。 気温は13℃。半袖ではさすがに寒い。

 中禅寺湖 の対岸には,今日の目的地である 社山 が朝日を受けていた。いつもは,社山の左前に伸びている尾根を登るのだが,今日は社山 の 右側の尾根 を登る。

 今日は,車に 自転車 を積んできた。自動車の乗り入れが禁止されている 阿世潟 までを走るつもりだ。 社山は好きな山なのだが,歌ヶ浜の駐車場から阿世潟までの片道 1時間ほどは,やはり苦痛だ。特に帰り道では嫌になることも多い。そこで,自転車を使うことにし た。自転車は,一昨年に通販で買った 26インチの折りたたみ自転車 だ。かなりしっかりした作りで信頼できるが,重いのが欠点だ。

 狸窪(ムジナクボ) にはかつて2件の 民宿 (釣り人用の船宿)があった。手前の1軒は数年前に姿を消し,奥の 「半月山荘」 だけが残っていたのだが,昨年12月に来たときにはこの建物も姿を消していた。廃業する のかと思っていたのだが, 新しい建物 を建築中だった。以前のものよりかなり大きい建物だ。

 阿世潟 まで30分で着いた。さすがに歩くより速かったが,びっくりするほどではなかったし,体 力的にも,それほど楽ではなかった。歩いたときには目立たない アップダウン がかなりあり,自転車に乗ったままで坂を登るのはかなり苦しいところもあった。特に, 狸窪から先は,未舗装で路面が荒れており,自転車を降りて押して通過しなければならないところも 少なくなかった。

  ここで,自転車を ワイヤーロック で立木に縛り付け,歩行開始だ。ここから少しの間は,千手が浜に向かう 中禅寺湖周回歩道 を進む。かつてはあまり歩く人がいなかったこの道だが,最近は歩く人も増えてきたので, かなり整備されてきた。

 少し進むと,左側にはっきりとした 尾根 が現れてくる。今日はこの尾根を登る。

 下の地図でも分かるとおり,取り付き点から尾根の上に出るまで( Aの部分 )はかなりの急登だ。しかし,尾根筋が明瞭で,藪もなく,歩きやすい。


 ここで,秘密兵器を装着した。4本爪の 軽アイゼン だ。なにもアイゼンは雪だけのものではない。急斜面で足をとられやすいところや,クマ ザサが茂っていて滑りやすいところなどでは威力を発揮する。

 前回,12月12日にここを登ったときには,木々は葉を落とし,陽射しが差し込んでいた が,今日はまだ葉が残っており, 陽射しを遮ってくれている ので有り難い。


 朝,出発の時に着ていた長袖は既に脱いで, 半袖 だ。

 尾根筋を横切って 道路 が現れた。明らかに人間が作った歩道なのだが,どこに通じているかは分からない。植林 や治山工事のために作られた 作業道 だと思われるが,少なくても登山道ではないようだ。

 傾斜は急だが, 登りやすく  楽しく登ることが出来る。

 木立の間から 社山の山頂 が見えた。

 取り付きから1時間ほどで, B地点 に到着。 ここの標高 1495m  ここで右下から登ってくる尾根と合流する。

 山頂へは, 左奥方面に続く尾根 を進む。


 この馬の背のようなところを上り詰めたところが C地点 のピークだ。

 C地点  ここの標高は1540m。ここからも,右下に繋がる尾根がある。ここを下ると, 大日崎 に出る。 山頂 へは,ここも左奥に進む。

 C地点 から少し登ると D地点 に着く。ここで尾根は左右に分かれる。右に進めば 松ヶ崎 に下る。山頂へは左に進む。 ここからしばらくはなだらかな尾根道が続く。

 この尾根は歩きやすく,心が安まる場所だ。ゆっくりしたいところだが,先が長いので 先に進む。

 小鞍部 (E地点) を過ぎて,最後の登りに掛かる。 笹が出てきた 

 傾斜 が急になってきた。笹の背丈が高くなってきたが, 踏み跡 ははっきりしている。

 傾斜が緩くなったが,その先に 急な登り が待っている。

 紅葉の始まった木 もあった。

 笹の背丈 は,場所によって異なる。ここは腰丈まである。

 傾斜が緩くなると踏み跡が 複数 現れる。明らかに シカの通り道 だ。

 H付近  傾斜が緩くなった。尾根筋を少し右に外すと, 笹の背丈が低くなり,歩きやすくなった。

 社山から黒檜岳へ 縦走する縦走路の標識 が見えた。バリルートはここで終わり,ここからは一般登山道を歩く。

 社山の山頂 へは, ここから鞍部に降りて,登り返す 

 鞍部を通り過ぎて 樹林帯へ  社山は山頂まで木に覆われている。

 振り返って, 白根山 を望む

 この斜面 を降りてきた。

 山頂到着  阿世潟 から3時間50分かかった。前回より30分多くかかったが,今の体力を考えると,妥当 な時間だ。

 社山からの下りで, 今日歩いたルート が良く見渡せる。


 山頂 から 阿世潟 まで,約1時間で下った。両足の股の筋肉が悲鳴を上げ始めたので,痙攣を起こさないよ う,マッサージしながら下った。
 阿世潟 で,自転車に乗り, 歌ヶ浜 に向かった。歌ヶ浜の駐車場まで,30分で着いた。上り坂では,自転車を降り,押して 歩いたところもあったが,下り坂では,やはり,楽だった。ただ,路面の状態が良くないので,スピ ードが出すぎないようにブレーキをかけながら走った。

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