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社  山

2016年(平成28年) 9月10日(土)


コース・タイム
 宇都宮(5:24) ⇒ 歌ヶ浜駐車場(6:17-朝食)
  駐車場(6:50) → 狸窪(7:17) → 阿世潟(7:52) → 阿世潟峠(8:11) → キレット(8:42) → 山頂(9:31-昼食-55) → 阿世潟峠(10:50-11:00) → 中禅寺山(11:58) → 半月峠(12:07) → 狸窪(12:49-55) → 駐車場(13:25)
 歌ヶ浜駐車場(13:45) ⇒ 宇都宮(15:00)

同行者
 単独

 天気予報では,明日からまたぐずついた天気が続くという。妻が,「山にでも行ってき たら?」と言うので,急遽出かけることにした。候補としては,奥白根山,男体山などがあがったが, 最も気楽に登れる 社山 に登ることにした。
 急ぐ事はなかったのだが,例によって早く目が覚めてしまったので,身支度して5時3 0分にならないうちに宇都宮の自宅を出た。
 宇都宮を出たときには,上空は雲で覆われていた。石那田辺りでは, かなり濃い霧 が立ちこめていたが,今市辺りからは,霧は上がった。
 日光バイパスを走っている内に 朝日が昇り ,その姿がドアミラーに映った。

 前方に 日光連山 が見えたが,いずれも雲がかかっている。上空は雲が切れて,青空がのぞき始めた。


 日光に近づくに従って, 男体山 に懸かっていた雲も登り始めた。


 明智第二トンネル を出たところから見える 奥白根山 は,今日は見えなかった。


 歌ヶ浜の駐車場 に着いた。中禅寺湖には 底の低い雲 が掛かり, 社山 の姿も見えない。


 男体山 も途中から上は雲の中で, 湖畔の旅館街 だけが朝日を浴びて光っていた。


 今年7月1日にオープンした 「英国大使館別荘記念公園」 は時間外のためまだ門は閉ざされていた。 英国大使館別荘記念公園 から イタリア大使館別荘記念公園 まで,湖岸を通って行けるようになるのかと思っていたのだが,案内図によれば,その間 に「立入禁止」の 民間施設 があるので,行けないようだ。


 市道からイタリア大使館別荘記念公園に行く 近道 が,しっかりと整備されていた。

 今日も釣り人は多い。雲の底が少しずつ上昇していき, 男体山 の裾野がよく見えるようになった。


 狸窪(ムジナクボ) を過ぎると砂利道となり,何本かの沢が道を横切る。今日は 沢の水量が多く,道にあふれていた 


 間もなく, 男体山 に懸かっていた雲がとれ,きれいな姿を現した。


 この時期,咲いてる花は少ない。これはこの時期の貴重な花 シロヨメナ だ。


 少しスピードを上げて歩いたおかげで,駐車場から約1時間で 阿世潟 に着いた。


 少し休憩して, 阿世潟峠 に向けてスタートした。 木漏れ日が差し込み, 明るい林内 は爽やかで気分が良い。


 約20分で 阿世潟峠 に着いた。今日は残念ながら富士山の姿は見えなかった。

 カラマツ の幹に,爪痕のようなものが見えた。クマの爪痕かと思ったのだが,どうやら これは, 鹿の角研ぎ の跡らしい。


 阿世潟峠 からひと登りすると, 雨量観測所のあるピーク だ。その先が,私が勝手に名付けた 「社山キレット」 だ。慎重に通過する。


 更にひと上りして振り返ると, 中禅寺湖 が足元から広がっている。


 ダケカンバ の葉の緑と幹の白,そして青空の対比が美しい。ダケカンバの葉ももうじき秋色に染まる。


 私の大好きな 「天上の遊歩道」   頂上まであとひと登り。


 これも私が勝手に名付けた 「ロックガーデン」  岩の上を越えていくのが楽しい。


 山頂到着  駐車場から2時間41分 で,今までの最短時間だ。これまでの最短記録は,昨年10月の 2時間47分 だから,6分縮めたことになる。山歩きは,早ければ良いというものではないが,今回は 速く歩こうと決めて努力した結果なのだから,これはこれで嬉しい。


 山頂から西に少し進んだところに,見晴らしの良い場所がある。そこまで行ってみると, そこにはすでに10人ほどの先客がいて,思い思いに休憩していた。今日は 土曜日 で天気も良く,多くの人が登っていたのだ。登山者の中には,私のように 歌ヶ浜駐車場から阿世潟経由 で登ってきた人の他に, 半月峠駐車場から往復 する人もかなりいたことが後で分かった。今日の社山往復で出会った人は30〜40人 くらいだった。社山の登山者としては多いほうだ。
 正面奥が 黒檜岳  右奥のピークは 奥白根山 


 ここで, facebook に写真を投稿し,家に電話して無事に山頂に着いたことを報告した。
 見晴し で,おむすびを食べ,30分ほどいたが,徐々に雲が増えていき,陽射しが遮られる時間 が増えてきた。先を急ぐ山行でもないのだが,下山することにした。
 少し降ったところから 奥白根山の山頂 を見た。望遠レンズで覗くと登山道まで良く見えた。


 社山の登山道は,一部で 笹が茂り,道を覆い隠している。  笹の下に何があるか分からないので,ストックで確認しながら慎重に降った。


 ヤマハハコ  小さい花だが,良く見ると,花びらが繊細で可愛い。


 阿世潟峠 まで降りてきた。左に降ると 阿世潟 へ,直進すると 半月峠 へ行ける。今日は,時間も早いので,ここから 尾根伝いに半月峠まで 行って,そこから 狸窪 に降ることにした。


 少し進むと,中禅寺湖唯一の島, 上野島 が良く見える。遊覧船が上野島を廻っていた。


 カラマツ林の緩やかな尾根を登っていく 。笹丈も短く,歩きやすい。


 尾根を登ったところから振り返って 社山 奥白根山 を見た。 社山は大きく,白根山は遠い。


 半月峠の手前に 1655m のピーク がある。2011年2月5日に,中禅寺湖から尾根を詰めてこの山に登ったことがある。 (レポ)このピークが 「中禅寺山」 と呼ばれていることをその時に知った。ダケカンバの幹の取り付けられた銘板には 1650m とあるが,地形図では 1655mとなっている。


 中禅寺山から, 尾根に沿って,笹に覆われた急な斜面を降る と半月峠だ。


 半月峠  直進すると 半月山 へ,左に降ると 狸窪 に出る。きょうはここから 狸窪 に降る。


 落ち葉の登山道は,もう 秋の気配 だ。


 湖畔の周回道路 に出た。ここでも沢の水が道路を横断している。


 英国大使館別荘記念公園 に寄ってみた。と言っても,建物には入らず庭を素通りしてきた。ここのカフェでは美味 しいケーキが食べられるという。ぜひ,混雑しない時期に来てみたいと思う。


 記念公園の入口  なかなかしゃれている。


 駐車場 に戻ってきた。男体山には再び雲がかかり始めた。


 シルエットの 社山 も,山頂には雲がかかった。

 駐車場 の車は,朝よりも増えていた。


 後半はやや雲が多めになったが,穏やかな一日で,楽しい山歩きができた。少しペース を上げて歩くこともできたし満足した一日だった。

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