バイケイソウ

バイケイソウ
梅ケイ草
ユリ科　シュロソウ属

　中部以北の本州，北海道に分布し，山地から亜高山の林内のやや湿ったところに生育する多年草。高さは１００～１５０cmになる大型の草本。
　茎は管状で中空。茎の上部で，枝分かれした枝先に緑白色の花を多数つける。花軸には短毛がある。６本の雄しべは花びらの半分ほどの長さ。
　花が梅に似て，葉がケイに似ているので バイケイソウ という。ケイとは中国名で シラン （紫蘭）のこと。
　葉は大きく，長さ３０cm，幅１５cmに達する。
　アルカロイドを含み有毒。茎が伸びる前の若葉が，山菜として食用にされる オオバギボウシ などと類似するため，誤食による中毒がしばしば発生している。
　コバイケイソウ とは近縁だが，花は全く異なるので，花のある時期には見誤ることはない。