閉じる
ベニバナイチヤクソウ
紅花一薬草
イチヤクソウ科 イチヤクソウ属

 中部以北の本州と北海道に分布し,低地〜亜高山帯の林内のやや日陰や,日の当たる谷 や湿地などに生育する常緑の多年草。丈は10〜20cmで,根ぎわから長い柄を持つ葉を4〜5枚出 す。
 葉は卵状楕円形〜広楕円形で,表に光沢がある。
 花茎の上部に,直径12〜15mmの桃色の花を下向きに多数つける。花冠は5深裂し, 花柱(雌しべ)は曲がる。がくは5個で,裂片は細長くとがる。
 ふつうの イチヤクソウ よりも高度の高いところに生える。 半寄生植物 なので,生育場所を選ぶが,適地であれば大きな群落を作ることも珍しくはない。近縁の コバノイチヤクソウ は花色が白。
 全草を乾燥したものを薬草としたところからこの名前がある。


 2008.06.07 奥日光光徳