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エゾコザクラ
蝦夷小桜
サクラソウ科 サクラソウ属

 北海道(利尻島,知床半島,斜里岳,中央高地,鉢盛山,日高山地北部)に分布し,高 山の雪田周辺に生育する多年草。
 茎の丈は2〜15cmと,生育場所によってかなり変化する。
 茎の先に2〜6個の紅紫色の花をつける。花びらは高杯形で5つに避け,裂片は更に2 つに裂ける。花の大きさは2cmほどで, 花冠は平に開き,のどは黄色。
 葉の形は倒卵状くさび形で,葉の周囲にはギザギザがある。  ハクサンコザクラ に比べ葉のギザギザが大きい。
 この仲間では最も大きな群落を作る。
 2010年7月, 旭岳温泉 からロープウエイに乗って 旭岳 の山頂を目指した。 あいにくの悪天候のため途中で引き返したが, エゾコザクラ の大群落に出会えた。
 本種は, ハクサンコザクラ ミチノクコザクラ の母種に当たるが,花は大きく,色も濃い。白花もあり, シロバナエゾコザクラ と呼ばれる。



 2010.07.02 大雪山旭岳