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フタリシズカ 二人静 センリョウ科 チャラン属 |
北海道から九州の低山域の林中に生育する多年草。短い根茎から数本の茎が直立し,高
さ30〜60cm。 緑色の葉は対生し,上部の2〜3対は大きな葉を接近して付けるので,輪生のように見 える。葉身は楕円形で先は尖り,基部は鋭形またはやや鈍形で,長さ5〜17cm。縁には鋸歯があり 無毛。 花期は4〜6月で茎の先に穂状花序をつける。花序は2〜6cmで通常2本に分岐する。 花びらは無く,白く見えるのは雄しべでこの中に雌しべと4個の葯がある。 花よりも葉の方が大きく,2本の穂状の花序はヒトリシズカより小さい。雄しべは子房 を抱いて丸く,ヒトリシズカのような糸状にはならない。 近縁種の ヒトリシズカ は花穂が1本。 名前は,静御前とその亡霊の舞姿にたとえたもの。 2015.06.13 那須平成の森 2014.06.27 雄国沼 2007.06.16 庚申山 |