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ヒナザクラ
雛桜
サクラソウ科 サクラソウ属

 日本特産。本州の東北地方に分布し,西吾妻山を南限,八甲田山を北限とする。多雪地 の亜高山帯の湿原,雪田草原,湿った草地に生育する。鳥海山を基準標本産地とする。早池峰山,岩 木山には分布しない。
 根茎は短く,その上に5〜10個の葉を束生させる。葉は倒卵形で肉質,長さ2〜4cm, 幅10〜15mmになり,先端には5〜9個の大型の鋸歯がある。全体に無毛。
 花期は6〜7月。花茎の高さは7〜15cmになり,先端に2〜8個の花を散形につける。 苞は線形で,花茎の先に輪生する。がくは深く5裂する。花冠は白色で径1cmになり,のどの部分が 黄色になり,5深裂し,裂片はさらに2浅裂する。果実は径3mmのさく果。
 ピンクの ハクサンコザクラ は飯豊山が北限で,それより北になると,この白いヒナザクラと入れ替わる。
  ハクサンコザクラ よりやや小型。


 2010.08.09  月山


 2008.06.30  秋田駒ヶ岳






 2005.07.09  八幡平