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ナガバノモウセンゴケ
長葉毛氈苔
モウセンゴケ科 モウセンゴケ属

 北海道,尾瀬などの高層湿原に生育する多年草。葉の長さは3〜4cmで,葉柄は5〜 10cm。葉には表面に粘液を出す毛(腺毛)があって虫を捕らえる食虫植物。葉には葉緑体が少なく赤 い色をしている。
 全国に分布する モウセンゴケ の変種で,母種より葉の長さが長い。
 昆虫などが腺毛に触れると,腺毛は虫を押さえつけるように曲がり,葉も包み込むよう に湾曲して虫を捕らえる。腺毛からは消化の粘液を分泌する。
 7〜8月に高さ15〜20cmの花茎を伸ばし,先端が総状花序になり,数個の花を片側 につける。白花で,花弁は5枚。
  モウセンゴケ との間にできた自然雑種を サジバモウセンゴケ と言い,両者の中間的性質を示す。
 名前は,群生する姿を毛氈に見立てた。


 2017.08.01 尾瀬


 2009.07.11  尾瀬 小沼湿原


 2006.07.08  尾瀬ヶ原 竜宮付近


 2005.06.25  尾瀬ヶ原 竜宮付近