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オオハンゴンソウ
大反魂草
キク科 オオハンゴンソウ属

 北米原産の帰化植物。日本へは明治中期に導入され、1955年には野生化した。今では北 海道から沖縄県まで日本全国に定着している。丈が2mを越える大型の草で,種子とともに地下茎で 繁殖する多年草である。
 葉は羽状に5〜7深裂し,葉の形が ハンゴンソウ に似ていることから オオハンゴンソウ の名前がついた。しかし,花は大きく異なっており,別の属である。
 花期は7月から8月で,ハンゴンソウよりはずっと大きな花を咲かせる。
 オオハンゴンソウ は湿原の周辺などにも侵出して在来種を駆逐するなど問題になっている。オオハンゴンソ ウは, 特定外来生物 に指定され,栽培,販売,譲渡などは原則禁止となっている。特に一度開墾などされた場 所では群落を形成しやすく,地下茎でも増殖するので高さ2mほどの密な群落を形成して在来種を駆 逐する。日光の戦場ヶ原周辺でも繁殖が見られ,除去作業が継続している。しかし,オオハンゴンソ ウが侵入してしまうと,根絶は困難であるので,侵入に気付いたら早期に対処するべきである。写真 の個体も,写真撮影後に引き抜いて処分した。




 2011.08.28 日光湯元