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セリバシオガマ
芹葉塩釜
ゴマノハグサ科 シオガマギク属

 本州中部地方の深山に分布し,針葉樹林に生育する半寄生の多年草。
 茎は根元で枝分かれして,高さは30〜50cm,無毛で葉とともに軟弱。上部の葉腋に 白い花を1個ずつ付け,枝の頭部にも3〜5対まばらに総状に花を付ける。
 花冠は左右非相称,長さ約2cmで,筒部は薄緑色。花びらは2枚で唇形。上唇は先がく ちばし状に細長く尖る。下唇は浅く3裂し,中裂片はごく小さい。雄しべは4本,雌しべは1本。が くは無毛,卵状の筒形で長さ約4mm。花期は8〜9月。
 葉は長さ4〜8cm,幅2〜4cmの卵状長楕円形で羽状に全開し,上部まで対生する。葉 の裂片はさらに羽状に中裂する。葉柄は長さ4〜10mm。小葉はまばらにつく。上茎葉は小形となり, すべて対生し,花期に根出葉はない。
 近縁種の  シオガマギク では,花の色が紅紫色で, 葉の切れ込みがない。
 名前は,葉の形がセリに似ていることからついた。




 2004.08.27  鳳凰 地蔵ヶ岳