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ウラジロタデ 裏白蓼 タデ科 オンタデ属 |
本州(岩木山,那須・日光,北アルプス中北部)と北海道に分布し,亜高山〜高山の砂礫
地,岩礫地などに生育する。 雌雄異株。地下に太い根茎があり,垂直に伸びる。茎は多少枝分かれして立ち,高さは 30〜100cmになり,茎に下向きの毛が密生する。 葉は互生し,短い葉柄があり,葉身は長さ10〜30cm,幅10〜15cmになる長卵形 から卵形で,先端は鋭くとがり,基部は広いくさび形か切形,縁は全縁で剛毛が密生する。葉の表面 は深緑色で短毛が生え,裏面は白い綿毛におおわれている。葉柄の基部に長さ30〜35mmになる托 葉鞘があり,褐色の膜質で縦脈があり,毛が生える。 花期は6〜10月。茎先に円錐花序をつけ,黄白色の小さい花を多数つける。がくは5 深裂し,裂片は長さ2〜3mmになり,花弁状になる。花弁は無い。花弁状のがく裂片は雌花より雄花 のほうが細い。雄花には雄しべが8個と退化した花柱が1個,雌花には花柱が3個ある。 果実は長さ8〜10mmの痩果で,広い3翼があり,果期にも残るがく片より長い。 オンタデ に似ているが,全体的に大型で,葉の裏に綿毛が密生し白く見える。オンタデは,本種の変種。 2011.06.19 那須 茶臼岳 2011.06.19 那須 茶臼岳 2006.09.16 那須 南月山 |