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ヤマブキショウマ
山吹升麻
バラ科 ヤマブキショウマ属

 ほぼ全国に分布し,山地の草原や林縁に生育する。
 地下の根茎は太く,分枝する。茎に多少毛があり,高さは30〜80cmになる。
 葉は茎の上に数個互生し,2回3出複葉で,小葉は長さ3〜10cmになる卵円形で,先 は尾状に細長くとがり,縁に欠刻と鋸歯がある。側脈が明瞭で,斜めに平行して11〜15本あり, 葉縁までとどく。
 花期は6〜8月。茎先に枝分かれした円錐状の総状花序をつけ,花序の長さは10〜 30cmになり,黄白色の小さな花を多数つける。花は2〜3mm,がくは歯状に5裂,花弁はへら形で 5個,雄しべは花弁より長く多数ある。雌花に子房が3個あり直立するが,果時には逆をむく。
 果実は袋果で,やや革質で光沢がある。
 名前は,葉に ヤマブキ に似た多数の並行脈があることにちなむ。ショウマはキンポウゲ科の サラシナショウマ に似ていることによる。


 2009.07.11 尾瀬 岩清水