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ヤマクワガタ
山鍬形
ゴマノハグサ科 クワガタソウ属

 本州の関東北部から中部地方にかけて分布,亜高山や高山のやや湿った林の中に生育す る。丈は5〜15cmで,茎は根元で枝分かれし,地を這って横に広がる。
 葉は長さ1〜3cmの卵形で,対生する。 葉の縁には浅い鋸歯がある。近縁種の クワガタソウ のほうが鋸歯は大きい。 葉の表面には毛が多い。
 茎先に総状花序を出し,直径1cmくらいの淡紅紫色の花を疎らにつける。花冠は4つに 裂けて皿形に開き,内側には濃い色の筋が入る。がく片も4枚。
 名の由来は,山に生える「鍬形草」という意味である。


 2005.06.25 尾瀬ヶ原