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高 山 2009年(平成21年) 3月15日(日) |
コース・タイム 宇都宮(7:10) ⇒ 竜頭の滝駐車場(8:00) 駐車場(8:15) → 主尾根東端(9:25) → 頂上(10:50-軽食-11:05) → 熊窪(12:10-20) → 栃窪(12:40-50) → 駐車場(14:10) 竜頭の滝駐車場(14:20) ⇒ やしおの湯(14:50-15:50) ⇒ 宇都宮(16:40) 同行者 妻 |
奥日光の,戦場ヶ原と中禅寺湖の間に立つ小ピークが,
高山(たかやま)
である。5月下旬に咲く
アズマシャクナゲ
は特に有名だが,それ以外も,四季を通じて楽しめる山だ。 特に,積雪期は,雪山の入門コースとして,手頃な山だ。主に夏道通りに歩くのだが, かつて雪崩が起きて犠牲者が出た場所もあり, 雪崩には注意 が必要だ。( 地図の×地点 ) 昨年の2月2日 に単独で今回と同じコースを歩いた (レポ) のだが,とても素晴らしいコースで,また歩きたくなった。今回は妻も一緒に行くというので,念 のためにロープなども準備して日光に向かった。 日光バイパスの 日光口SA 付近から,正面に,雪を被った 女峰山 の美しい姿が見えた。少し雲も浮かんでいるが,今日は良い天気だ。 ![]() 宇都宮市の自宅からほぼ1時間で 竜頭の滝駐車場 に着く。 車を日陰に停めたので,かなり寒い。 ここのトイレは冬期も使用可能だ。日光では, 冬期間閉鎖 されるトイレも多いので,注意が必要だ。 駐車場から,竜頭の滝に沿って,滝上まで登っていく。 竜頭の滝 はしぶきが凍り付いている ![]() 滝上に向かう 遊歩道 は,カチカチに凍っている。滑らないように全神経を集中させて歩かなければならない。 山に登る前に転んで怪我でもしたら,とんだ笑いものになってしまう。 ![]() 滝上から国道を渡り,今は営業を止めている 竜頭山の家 の入口から高山に向かう。 山道に入ると直ぐに, 鹿よけのゲート がある。 ![]() ゲートをくぐった後,夏道は真っ直ぐに進んだあと,右に折れるのだが,私は直ぐに 右に折れ, ネットに沿って進んだ 30mほど進んだところで尾根に出るので,この尾根を真っ直ぐに登った。 尾根の南側は雪が融けて地面がむき出しになっているところもあるが, 木の葉の下の地面は凍っており,ストックの石突きもささらない。 ![]() 斜面の急なところでは,ストックより ピッケル の方が有効だ。 そこで,私が持ってきたピッケルを妻に使わせてみた。 簡単に使い方を教えたら,けっこう上手に使い,急斜面を登っていった。 まさに, 習うより慣れろ だ。 尾根の真ん中に, 同じ太さの木が2本 仲良く並んで立っている。 たぶん ミズナラ と ブナ だと思うが,なんともおもしろい。 ![]() 主尾根 に登り着いた。その後,尾根伝いに進んで, 2006年2月26日 に,登ったときに,北斜面から登り着いた場所に出た。 その時登った北斜面は予想以上に傾斜がきつく,ガチガチに凍り付いた斜面に難儀さ せられた。そのルートは, 積雪期の一般的なルート だと聞いていたのだが,そうではなかったようだ。 ![]() 頂上への最後の登り は,たっぷりと雪の付いた急斜面だ,高度感もあり,緊張するところだ。滑落に注意し ながら慎重に登った。 木の枝越しに見える 男体山 も,今年は雪が少ない。 ![]() 雪も弛んできて,かなり潜るようになってきたので, 先行者の足跡 を利用させてもらった。 ![]() 頂上 が近づくと, 傾斜も緩く なり,雪を楽しんで歩ける。 ![]() 山頂での記念写真 ![]() 今日は 5人 ほどの先行者がおり,頂上で休んでいると 更に5人 ほどが登ってきた。アイゼンを着けない人もいたが,安全のためには,バリルートでな くても アイゼンを着けた方が良い。 頂上で軽く腹ごしらえをした。昼食用に即席麺を用意してきたのだが,それば中禅寺 湖まで下ってから作ることにした。 下りは, 昨年同様に南西尾根を下ることにした。 昨年よりは雪の着いているところが多く,安心して下ることができた。 ![]() 最後の急斜面 は,あまりにも傾斜がきついので,尾根筋を外し 右側の沢 を下ったが,これは正解だった。 ![]() 無名峠 から下ってくる道に合流すると,後はなだらかに 熊窪 まで下っていく。足跡は,1ヶ月以上前と思われる古いものがあったが,新しいものは なかった。 ![]() 熊窪 で昼食にしようとしたのだが,意外と風が強く寒い。そこで,もう少し適当な場所を探 すことにして先に進んだ。 熊窪から遊歩道に入るところにある大きな石。手元にある 2006年の写真 と比較してみると,今年はかなり雪が少ないことが分かる。 ![]() 栃窪 は, 熊窪 より風当たりが弱かったので,ここで昼食にしようと腰を下ろしたのだが,やはり,風 が冷たく寒い。あまり空腹感もないことから,持ってきたパンだけを食べて即席麺は作らなかった。 ![]() 赤岩 から少し菖蒲が浜寄りのところに, 石のベンチがある展望所 がある。私たちがいつも休憩するところだ。湖面がきらきらと輝いていた。 ![]() 菖蒲が浜スキー場 は,一昨年営業を止めた。県から求められていたとおり,現状復帰のために 木が植えられて いた。鹿の食害を防止するためにネットも巻かれていた。 営業が振るわないことで営業停止するのだから, 現状復帰 ということで,更に負担を増やすことは酷のように思えるが,これは仕方ないことだ。 ![]() また今年も 残雪の高山 を楽しむことができた。凍り付いた斜面には緊張させられるが,誰もいない世界を独占 できる楽しさは,他に例えようがない。また来年も来たい。できれば妻と一緒に。 帰路,久しぶりに やしおの湯 に寄った。私もついに 65歳 となり,入浴料が 300円 になった。なんともありがたい。これからも十分に利用させてもらおうと思う。 ページトップへ |