戻る
九 州 旅 行  その4 (第7,8日)
 宮崎 〜 霧島 〜 高千穂 〜 阿蘇
2011年(平成23年) 10月13(木)-14日(金)
その3 (第5,6日) へ
その5 (第9,10日) へ


コース・タイム

10月13日(木)
 ホテル(9:29) ⇒ 宮崎IC(8:54) ⇒ 高原IC(9:28) ⇒ 道の駅霧島(10:02-06) ⇒ 霧島温泉(10:22) ⇒ えびの高原(10:37)⇒ 小林IC(11:07) ⇒ えびのPA(11:20-昼食-35) ⇒ 人吉IC(11:48) ⇒ 飯干峠(13:15) ⇒ 椎葉鶴富館(13:58-14:09) ⇒ R265 ⇒ 高千穂峡(15:24-43) ⇒ ホテル(15:53)

10月14日(金)
 ホテル(8:06) ⇒ R325 ⇒ 阿蘇パノラマライン ⇒ 阿蘇山西駅 ⇒ 阿蘇山公園道路 ⇒ 火口西駅P(9:18)
  駐車場(9:18) → 遊歩道 → 駐車場(9:50)
 火口西駅P(9:50) ⇒ 草千里(火山博物館10:00-11:14) (レストハウス11:16-昼食-12:00) ⇒ 米塚(車から12:08) ⇒ 赤水白雲山荘(12:29)


10月13日(木)
宮崎から椎葉村を通って高千穂まで

 寝室の窓から下を見ると,玄関前の ロータリーと駐車場 が見える。広い駐車場に,停まっている車は少ない。

 カードキーを返す前に記念撮影。
 11年10月12日   3601号室


 ホテルを出て霧島山に向かった。宮崎ICで宮崎自動車道に入り, 高原(たかばる)IC で降りた。ここから 霧島山 をほぼ1周する。
 道の駅霧島 には 「神話の里公園」 が併設されている。白い建物は, 風の見える丘神話館 といい,休憩所がある。ここまで車で上れ,その先はリフトで丘の上まで登れる。

 突然目の前に立派な姿の大きな滝が現れた。事前のチェックでは気づかなかったのだが, 丸尾滝 という有名な滝だった。


 えびの高原 の中心地で車を停めようとしたのだが,駐車場はいずれも有料な上にあまり見たいところ もなかったので先に進むことにした。 韓国岳 がよく見える場所があったので車を停め,写真を撮った。

 えびの高原から降り,小林ICに向かう途中の 生駒高原 で綺麗な形の山が見えたので写真に撮った。 夷守(ひなもり)岳 だ。

 小林IC で再び宮崎道に乗り, えびのPA で昼食休憩。


 人吉ICで九州道を降り, 球磨川 に沿って国道219号を北上,湯前(ゆのまえ)町で国道388号に入る。天草灘と日向 灘の分水嶺の 湯山峠 を越え,矢立へ。矢立で国道365号に入り, 飯干峠 を越えて椎葉へ。国道とはいえ,山間部の道路は狭く,所々に設けられている待避所を除 き,乗用車でもすれ違いは困難だった。
 今回の九州旅行で行ってみたいところの一つが椎葉村だった。 「日本一の山奥」と言われている場所だ。人吉から入ると,その言葉が嘘でないこと がよく分かる。

 上椎葉ダム のダムサイト脇を通過して,大きく回り込み,椎葉村の中心へ向かう途中 対岸の岩壁に見事な滝が懸かっていた。 帰宅して調べたが名前は分からなかった。


 上椎葉ダム  上椎葉ダムは,九州電力が管理を行う発電用ダムで,高さ111mのアーチ式コンクリート ダム。日本で初めて作られた100m級の大規模アーチダムで,その後の日本の土木技術に多大な影響を 与えたダムである。ダム建設に伴い 椎葉村の73戸が水没 することから 補償交渉 も行われたが,これも日本最初の出来事だった。


 椎葉村は, 「ひえつきぶし」 の舞台としても有名。那須大八と鶴富の悲恋物語の舞台だ。二人の間に生まれた女の子に 婿をもらい, 那須家 を次がせ,その子孫がここで旅館を営んでいる。那須家の旧家が 「鶴富屋敷」 として公開されている。


 ひえつきぶし
  「庭の山椒の木 鳴る鈴かけて  すずの鳴るときゃ 出ておじゃれ」


 唄では,「にわの  さんしゅうのき  ・・・・」と歌っているので, 「さんしゅう」=サンシュユ  だと思っていた。正しくは 「山椒の木」 なのだと初めて知った。山椒をサンシュウと言う地域は少なくないという。
 ここで元気なおばあちゃんに会った。鶴富屋敷の受付をしていたおばあちゃんで, 先代当主の妹 だという。 那須大八 鶴富 の話や,部屋の中などを説明してくれた。最後に, 「私たちは,那須大八縁の栃木から来たんですよ。」 というと, 「身内にあったようで嬉しい」 といって,売店へ行って商品を一つ手に取ると, 「お土産に上げるから持って行きなさい」 と渡してくれた。山奥の人情に触れたような気がして嬉しかった。

 椎葉から少し下り,下椎葉から 国道265号 を辿って高千穂を目指した。
 名勝 高千穂峡  近くの駐車場に車を停め,高千穂峡を見た。写真で見た景色を,実際に見てがっかりし たという話は良く聞くので,そんなものだろうと思って歩いたが,そう思って見ると,なかなかたい したものだ。

 よく 絵はがきなどで見る風景  駐車場の近くからボートに乗ることもできるのだが,今回はパス。 2010年に,落石があり,ボートに乗っていた人が怪我をするという 事故があった。 そのため,事故の対応のためなのだろう,水面でボートを停め,監視している人がいた。

 上写真の反対側  峡谷は続いている。


 「ホテル神州」 は団体なども泊まれる中規模のホテルだが,外観は少しくたびれている。部屋も外観に準 じてそれなりだった。


 高千穂では 「岩戸神楽」 が有名で,11月下旬から2月上旬にかけて,それぞれの地区で, 夜神楽 が奉納される。 高千穂神社 では,観光客のために,年間を通して夜神楽を奉納し,それを見ることが出来る。奉納さ れるのは, 手力雄(たぢからお)の舞,鈿女(うずめ)の舞,戸取(ととり)の舞, 御神躰(ごしんたい)の舞 の4本で,約1時間かかる。夕食後,妻は疲れたというので,私だけで見に行った。私に とっては,本格的な神楽を見るのは初めてで,興味深く拝見した。
 手力雄(たぢからお)の舞

 鈿女(うずめ)の舞


10月14日(金)  高千穂から阿蘇山に登り,赤水まで

 朝食は,色々な器が大きなざるの上に載せられた 「ざる盛り朝食」  珍しいが,チョット不安定で,特に,火をつけてあたためる味噌汁は,危ない気がした。



 ホテルを出て阿蘇に向かった。今日は,この旅行に中で唯一移動距離が少なく, 阿蘇山とその周辺でゆっくりと楽しむ計画だ。  ところが,天気が良くない。特に午後からは本格的な雨になる予報だ。天気の良いうち に阿蘇山に登れればいいと思い,定刻にホテルを出た。
 国道325号を 白水 から 阿蘇パノラマライン に入った。高度が上がってくると目の下に, 綺麗に区画整理された田圃 が見えてきた。背後の外輪山には雲がかかっている。

 道ばたに綺麗な花が咲いていた。 ムラサキセンブリ という センブリ の仲間で絶滅危惧種だという。

 ワインディングロードを登っていくと視界が開けてくる。しかし 山の頂は雲の中で見えない。

 途中の 「池の窪パーキング」 に車を停めた。依然として山の頂は見えない。付近は牧場で,黒い色の牛が放牧されてい た。

 ロープウエイの「 阿蘇山上駅 」の横から有料の 「阿蘇山公園道路」 に入った。料金所の職員が, 「今日はガスが出ていませんヨ」 と教えてくれた。有毒ガスは出ていないようだが,このガス(霧)は多い。

 砂千里入口の駐車場 に車を止めようとしたのだが,閉鎖中で停められなかった。しかたなく,終点の駐車場に 車を止め,車道を少し戻って, 砂千里入口 から遊歩道に入った。
 この木道の先に 砂千里 がある。

 少し進むと 「第7火口」 が見えてくる。古い火口のようだが,火口壁の様子で爆発時のものすごさが想像できる。

 第3火口

 第2火口  火口底には水(湯)が溜まり,縁から盛んに蒸気を噴いている。

 火口の反対側を見ると, ロープウエイの山上駅と駐車場 ,右上には,草千里の 火山博物館 の建物が見える。
 できれば,ここでコーヒーでも沸かし,ゆっくりとしたかったのだが,時々,霧が霧雨 となった吹き付けてきた。さっきまで見えていた火口も,見えなくなってきた。仕方ないので,降り ることにした。

 草千里 に着いた。季節的なことなのか, 草千里の池 は水が少ししかなかった。時間があったので,ここで 火山博物館 を見ることにした。この博物館は1982年に九州産業交通が同町の補助を受けて設立され, その後阿蘇製薬に譲渡されたもので,天候の関係などで火口の観光が出来ない時の代替施設として活 用されている。マルチスクリーンによる映画を観た。

 近くの 土産物店の2階 に上がって 昼食 を食べることにした。外の雨はますます強くなってきた。食堂に団体さんが入ってきて騒 々しくなったので店を出た。駐車場の車の中で少し時間を潰したのだが,早いけどホテルに向かうこ とにして車を出した。
 米塚 は,噴火口の一つで,富士山型のきれいな山だ。車を停める場所がないので,車を走らせ ながら妻が撮影した。

 今夜の宿 「阿蘇白雲山荘」 に着いたのは 12時半 受付にいたスタッフに,「チェックインまでロビーで待たせてくれ」と言ったら,消して あったロビーの電灯をつけ,テレビのスイッチも入れてくれた。チェックインは15時だが,14時 を少し過ぎた時刻に部屋に案内してくれた。


外の雨は激しさを増していた。  阿蘇山を楽しもうとして,ゆとりをもったプランにしたのだが,雨のために時間をもて あましてしまった。でも,良い休養にはなった。

 その3 (第5,6日) へ
 その5 (第9,10日) へ