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庵  滝

2015年(平成27年) 1月25日(日)


コース・タイム
 宇都宮(7:20) ⇒ 赤沼茶屋(8:35)
  赤沼(9:20) → 小田代原(10:15-30) → 弓張り峠(10:40) → 庵滝(12:15-昼食-13:00) → 弓張り峠(13:40) → 赤沼(14:55)
 赤沼茶屋(15:10) ⇒ 宇都宮(16:15)

同行者
 BAKUさん,HIBARIさん,かしら,Tさん,キクさん

 BAKUさん たちが 庵滝 に行くというので, キクさん を誘って同行させてもらうことにした。庵滝は,奥日光の 外山沢の上流 にある滝で, 秘瀑 とされている。もちろん,一般登山道は無い。私が庵滝に行くのは今回が3度目だ。最初 に行ったのは, 2010年11月6日 (レポ)だ。 外山沢をさかのぼって滝に達した。2回目は, 2011年2月26日 (レポ) に凍った滝を見に雪の上を歩いて滝に達した。そして今回が3度目だ。
 キクさんに我が家まで出てきてもらって,7時20分に宇都宮の自宅を出た。 赤沼 に着いたのは8時30分。 県営の赤沼駐車場 は冬期閉鎖中なので, 赤沼茶屋 の駐車場に車を置かせてもらった。気温は意外と高く, マイナス1℃。
 駐車場にはすでにたくさんの車が停められていた。停めきれず,県営駐車場に通じる道 路の 路肩 にも何台か停まっていた。


 国道からは正面に 三岳 が見える。左のピークが 三角点峰 だ。この山は,薮が深く,無雪期に登るのは困難なので,積雪期に登る。私も, 2007年2月17日 に登った。 (レポ)


 かしら はすでに到着しており, BAKUさん,HIBARIさん も間もなく到着した。BAKUさんの車には,雪歩きを始めたばかりという, フリークライマーのTさん が乗っていて,一緒に歩くことになった。


 身支度をしていよいよ出発。スノーシューは当分必要ないだろうと判断して,ザックに くくりつけて出発した。


 赤沼川沿いの道 はしっかりと踏み固められており,壺足でも潜らない


 湯川赤沼橋 を渡って 小田代原 を目指した。橋の階段は,滑り止めがないと危ない。


 実は,私はこの山行のために チェーンアイゼン を入手して履いてきた。ネットで安価で購入したものだが,なかなか調子が良かった。
 まばらな 樹林帯 は,陽が差し込み明るい。トレースを外して自由に歩きたいところだが,スノーシューを 履いていないので,トレースを外すと30cmほど潜る。


 小田代原の北入口の シカゲート は扉が外されていた。雪が積もると回転しなくなってしまうからだ。

 南ゲートから出て, 舗装道路 (市道1002号線) を歩く。この道路は,一般車は入れない道路だが,定期的な除雪はしてある。舗装面の上 は凍っていて,チェーンアイゼンが効果を発揮してくれた。


 小田代原 は,一面真っ白な世界だ。ここは,湿原の植生保護のため, 積雪時 も立ち入りは禁止されている。数年前までは,知らずに入り込む人もいたが,最近はほと んどいなくなった。


 「小田代原の貴婦人」  いつ見ても,そのたたずまいには気品がある。


 小田代原バス停の休憩所  隣にあったトイレは,建て替えのために取り壊されている。来シーズンは,水洗式のき れいなトイレになる。


 弓張峠 から下って左にヘアピンカーブするところに, 観測施設 への入り口がある。ここから滝に向かう


 観測施設 までは,車の入れる広い道ができている。それにしても, 庵滝 も有名になり,多くの人が訪れているらしい。このトレースがそれを示している。


 どこかの宗教団体の施設かと見紛う建物だが,国有地の借り受けに関する表示が出てい た。借受人は 「独立行政法人国立環境研究所」 となっていた。屋外に気象観測用の機器が見えるが,それ以上の詳しいことは分からない。


 ここで,その必要も感じなかったのだが, スノーシュー を履いた。トレースをたどる限りスノーシューは不要だが,せっかく持ってきたのだから, スノーシューを履いて,トレースを外して楽しもうと言うことになった。


 スノーシューでは歩きにくい。少しして,私は スノーシュー を外してしまった。やはり,その方が歩くのが楽だ。


 広い河原 に出た。川の右側(左岸)を歩いていく。


 日が当たると暑いくらいだ。「半袖になりたい」と言ったら笑われた。

 正面に 三角形の山 が見えてきた。庵滝は,あの山の 左側 の谷にある。


 庵滝の全景  中央やや右の流れが滝の本体。今日は,滝本体も筒状に凍り付き,その中を水が流れて いる姿が透けて見えている。


 庵滝 のメイン部分


 滝の下部がえぐれており, 滝の裏側 に回ることができる。前回きたときには,氷が発達しておらず,裏側に回ることはできな かった。


 滝の右側の壁ではしみ出した地下水が凍り付き, 氷のカーテン になっていた。


 メインの 氷柱 を横から


 庵滝本体


 記念写真


 滝の手前の暖かな場所に腰を下ろし,昼食にした。
 45分ほど居て帰途についた。


 動物の足跡。これは ウサギ


 観測施設 まで戻ってきた。傾斜はきつくはないが,さすがに下りは早い。

 市道1002号線 まで戻ってきた。行きの半分以下の時間だ。


 往路と同じ道をたどり,小田代原から 樹林帯 に入った。雲も増え,天候も下り坂になってきた。


 湯川赤沼橋


 赤沼 に戻り,BAKUさんたちとお別れの挨拶をして車に戻った。身支度を解いて車をスタートさ せたのは15時10分。気温は 3℃ だった。今日は先週と違い,一日暖かかった

 ほぼ4年ぶりの庵滝だったが,前回より氷が発達していて数倍きれい だった。このコースは,危険なところもあまりなく,天候さえ良ければ,スノーシューハイキングコ ースとしてお勧めできるコースだ。ただし,降雪直後や,風があって先行者のトレースが消されてし まった場合などは,ルートが分からなくなってしまうこともあり,道迷いを生じるから注意が必要だ。
 同行して,適切なアドバイスをいただいたBAKUさん,ありがとうございました。HIBARI さん,かしら,フリークライマーのTさん,キクさん,お世話になりました。またどこかにご一緒さ せてください。
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