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社  山

2017年(平成29年) 2月26日(日)


コース・タイム
 自宅(6:40) ⇒ 歌ヶ浜駐車場(7:34-朝食)
  駐車場(8:02) → 狸窪(8:34-38) → 阿世潟(9:16-21) → 阿世潟峠(9:48) → 山頂(11:56-12:14) → 昼食(12:49-13:13) → 阿世潟峠(13:38-45) → 阿世潟(14:01-07) → 狸窪(14:34) → 駐車場(15:13)
 歌ヶ浜駐車場(15:21) ⇒ 自宅(16:20)

同行者
 単独

 雪のある社山 に登ろうと,天気予報と睨めっこをしていたが,冬型の気圧配置も緩み,好天が見込まれ たので社山に登ることにした。積雪期の社山に登るのは,今回が6度目だ。 2005年3月6日2006年2月18日2010年3月30日1012年4月8日,そして 昨年の2月21日だ。
 社山 は春夏秋冬いつ登ってもそれぞれに趣があって私の大好きな山だ。積雪期でも,天候さえ 問題なければ初心者でも安全に登ることができる。但し,上部は, むき出しの稜線 を歩くことになるので,強風には注意しなければならない。登山者も多く,積雪直後でも ない限りラッセルの苦しみはしなくても済む。私の経験からすれば,登山道を歩く限り,スノーシュ ーは必要ない。その代わり,アイゼンは6〜12本爪のしっかりしたものがあると良い。
 8時30分までに歌ヶ浜を出発したいと考え,6時40分に宇都宮の自宅を出た。日光 道路からは雪の載った 日光連山 が見えたが,山頂には雲が被っている。


 細尾の交差点 では,正面に 男体山 が見える。雪は多いようだ。


 第二明智トンネル を抜けたところから 奥白根山 が見えるのだが,今日は雲に隠されていて見えない。


 自宅を出て約1時間で 県営歌ヶ浜駐車場 に着いた。中禅寺湖の向こうには,今日登る 社山 が朝日を受けて輝いている。


 奥白根山 は雲の中だ。


 男体山 も朝日を受けて美しい姿を見せている。


 身支度をして出発した。 今日の服装は,ボトムは CWX にモンベルの インスレイションパンツ  トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ にモンベルの クリマブロックロッシュジャケット  その上にラテラの DUALUXジャケット を着た。頭にはニット帽を被った。今日の靴は,夏用の TECNICA  軽いので履きやすい。ザックの中に 軽合金製の14本爪アイゼン チェーンアイゼン を持った。 ストック ピッケル はザックに取り付けてスタートした。


 日陰の部分には雪が残り,溶けた水が凍り付き,スケートリンクのようになっている。 例年見られる,柵の つらら は,今年は見られない。


 冬期閉鎖中の 中禅寺湖スカイライン から 湖畔道 に入ると,路面が凍結している。注意深く歩かないと滑って転ぶ。


 狸窪 を過ぎ, 八丁出島 に繋がる尾根を越えて湖畔を進む。 2011年2月5日 にはこの尾根を登って 中禅寺山 に達した。  ⇒レポ


 途中で 14本爪のアイゼン を着けたのだが,今日は夏用の底の柔らかい靴を履いてきたので,上手く固定できず,少 し歩くとアイゼンが踵からずれてしまう。途中でベルトを締め直しながら歩いた。このアイゼンは, ネットで見つけたもので, 軽合金製 で軽さが売りのものなのだが,靴に固定する用具の形が悪く,上手く靴にフィットしない。 帰宅したら改良しよう。 阿世潟 まで 1時間15分 かかった。


 圧雪の表面がクラストしているので,爪の短いチェーンアイゼンでも十分に効果がある と判断して, 14本爪 のアイゼンを脱いで, チェーンアイゼン を履いて出発した。スノーシューの足跡もあったが,トレースを辿れば,壺足でも潜るこ とはない。


 約25分で 阿世潟峠 に着いた。無雪期と殆ど変わらない。


 尾根の 南斜面(足尾側) には, 雪は殆どない。 昨年は雪が少なかったが,今年も同じくらい少ない。奥日光でも, 湯元 の方では雪はかなり積もっているのだが,ここは少ない。


 山頂 が見える。でも,本当の山頂はあの白いピークのもう少し先だ。


 富士山 が見えた。肉眼では見えても,写真には写りにくい。画像データを操作してコントラスト を上げている。デジタルズームで拡大しているので,ピントも甘い。


 ニホンジカ がすぐ前を横切った。ここのシカは警戒心が少なく,すぐには逃げない。 冬毛がきれい で暖かそうだ。


 私が勝手に名付けた 「社山キレット」


 少し登って振り返ると 中禅寺湖 が広がっている。雲が上空を通過すると,陽射しが遮られる寒くなる。


 奥白根山の方向を見たが,依然として 奥白根山 は雲の中で見えない。


 風は弱く,陽射しの中を登っていると 汗をかく  胸のファスナーを開けたり,手袋を脱いだりして体温を調節した。 「汗をかかないように登る」 が冬期登山の鉄則だが,私は汗かき体質なので,汗を全くかかないことは不可能だ。でき るだけ汗をかかないように,こまめに 体温調節 を心がけることが,私の冬期登山の極意だ。


 北から吹き付ける風が, 尾根に沿って雪を積もらせる  昨年は,強風のため,ここで登頂を断念したのだが,今日は山頂まで行けそうだ。


 山頂に近づくと雪が増える。


 これも私が勝手に名付けた 「ロックガーデン」  ここを越えると,山頂は近い。


 山頂記念
 

 今日の社山の登山者は 12〜15人 ほど。今日は日曜日なので,積雪期にしては多い方だ。後から登ってきた登山者にお願い してシャッターを押して貰った。
 今日は,駐車場から山頂まで 約4時間 かかったが,私としては積雪期の普通のタイムだ。

 山頂では自宅に無事登頂を電話し,写真をfacebookに投稿した。昼食は下山の途中で食 べることにして 下山を開始 した。雪が腐ってきて,チェーンアイゼンが効かなくなってきたので再び 14本爪アイゼン を着けた。アイゼンの踵が靴の踵から浮かないように,細ひもで縛り付けた。これでうま くいった。


 ロボット雨量観測所 の手前のピークの巻き道に, 風の当たらない,くぼんだところ がある。昼食場所には最適だ。もう既に何度もここで昼食を食べている。今日もここで昼 食にした。バーナーを持って行き,湯を沸かしてカップ麺を食べた。温かい物はそれだけで美味しい。 昼食を食べていると,上空から 白いもの が舞ってきた。あまりゆっくりもしていられない。
 下りは速い。山頂から阿世潟まで,昼食休憩を含んで 1時間45分 だった。夏季より速いくらいだ。更に,阿世潟から狸窪のゲートまで 30分弱 

 狸窪 から駐車場までは,さらに 40分 


 奥白根山 がやっと姿を現した。今日は初めてその姿を見た。


 陽も傾き, 社山 はシルエットになった。


 駐車場 の車は少し増えていた。


 今日は好天に恵まれ,楽しい山歩きができた。登りでも降りでも,後から追いついた人 がどんどん先に行ってしまう。嫌が上でも自分の非力さを感じないわけには行かなかった。でも,他 人は他人,これからもマイペースを見失わないように歩き続けよう。

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